専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

【有馬記念】序列をつけるならエフフォーリアが上位か。クロノジェネシスは「物足りなさが残る」とのコメントも

三好達彦

2021.12.24

 この2頭に序列をつけるのは難題中の難題だ。

 調整過程を見ても、クロノジェネシスは帰国後の回復も順調で、CWコースでの追い切りでは自己最速のタイムを計時。斉藤調教師は「いいときと比べると物足りなさが残る」とコメントしているが、厳しいジャッジは要求水準の高さの裏返しでもある。

 短期放牧に出て、天皇賞から約2か月という十分な間隔をとったエフフォーリアも、追い切りでこの馬らしい活発さを見せた。横山武史騎手は「前走と比べると少し落ちるかもしれない」としたが、鹿戸調教師は「動きは満足がいくもので、力を出せる状態」と譲らない。
 
 あえて序列化するならば、5歳の秋とベテランの域に入っているクロノジェネシスよりも、3歳でまだ成長の余地を残すエフフォーリアを上位に取るべきか。

 この2頭が築く壁はかなり高いが、その一角崩しを狙うのは、菊花賞馬のタイトルホルダー(牡3歳/美浦・栗田徹厩舎)、皐月賞と日本ダービーをともに3着としたステラヴェローチェ(牡3歳/栗東・須貝尚介厩舎)の”強い3歳”勢となる。

 ただし、前者はスタート位置の問題から不利と言われる大外の16番枠を引いたことが厳しく、後者はGⅠの舞台での決め手の甘さが気になるところだ。

 そこで”穴馬”として推奨したいのは、今年の天皇賞・春(GⅠ、阪神・芝3200m)で2着となり、フランス遠征の際にはフォワ賞(G2、ロンシャン・芝2400m)を制してファンを驚かせたディープボンド(牡4歳/栗東・大久保龍志厩舎)か。持ち前の豊かなスタミナを活かせる厳しい流れになれば、上位争いに食い込んでくるシーンが見られるかもしれない。

文●三好達彦

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号