リロフへの処分を吟味する前段階で、FINAはひとつの踏み込んだ裁定を下した。
今年6月にハンガリーのブダペストで開催される世界選手権から、ロシアおよびベラルーシの選手たちを除外すると決めたのだ。当初はFINA主催大会について、両国の選手たちは中立な立場での参加が認められていたが、ドイツやスイスなどが参加ボイコットを示唆する事態に発展し、FINAは一転翻意したのである。
ただ、リロフはFINAがこの裁定を発表する前に世界選手権への出場を辞退する意思を公式インスタグラムで表明していた。
「北京パラリンピックでロシア選手団が出場を禁じられた。彼らや世界的に除外されているロシア人アスリートたちを支援するため、僕は世界選手権への出場を拒否する」とスタンスを明確にし、「競争がない場所にスポーツの進歩はない。優秀な競技者がいなければスポーツは前進できないのに、なんて悲しい現実だろうか」と訴えかけた。
ちなみにFINAは、今年ロシア国内で行なわれる予定だったふたつの世界選手権の開催権を剥奪している。どちらもカザン開催で、8月の世界ジュニア選手権は大会自体が中止となり、12月の短水路世界選手権は開催地の変更を決定した。FINAは、この裁定に反発したRSF(ロシア水泳連盟)が「2022年のFINA主催大会からの全撤退」を通達してきたと発表したが、RSFは否定。あくまで世界選手権の参加辞退を意図しただけだとし、見解が食い違っている。
そんななかで開かれる、リロフに対する懲罰委員会。はたしてどんなペナルティーが科されるのか、注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
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ただ、リロフはFINAがこの裁定を発表する前に世界選手権への出場を辞退する意思を公式インスタグラムで表明していた。
「北京パラリンピックでロシア選手団が出場を禁じられた。彼らや世界的に除外されているロシア人アスリートたちを支援するため、僕は世界選手権への出場を拒否する」とスタンスを明確にし、「競争がない場所にスポーツの進歩はない。優秀な競技者がいなければスポーツは前進できないのに、なんて悲しい現実だろうか」と訴えかけた。
ちなみにFINAは、今年ロシア国内で行なわれる予定だったふたつの世界選手権の開催権を剥奪している。どちらもカザン開催で、8月の世界ジュニア選手権は大会自体が中止となり、12月の短水路世界選手権は開催地の変更を決定した。FINAは、この裁定に反発したRSF(ロシア水泳連盟)が「2022年のFINA主催大会からの全撤退」を通達してきたと発表したが、RSFは否定。あくまで世界選手権の参加辞退を意図しただけだとし、見解が食い違っている。
そんななかで開かれる、リロフに対する懲罰委員会。はたしてどんなペナルティーが科されるのか、注目が集まる。
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