一方、最低タイながらも「５」と比較的高めの採点としたスペインのF１専門サイト『F1i.com』だが、寸評は「初めてのジル・ビルヌーブ・サーキットであり、金曜日は17番手（フリー走行２回目）、予選では決勝最後尾スタートが決まっているためモチベーションは上がらず。そしてレースでは、長くDRSに引っかかった後、ピットアウトで酷いミスを犯した。それは典型的なルーキーのエラーであり、それをするには角田は経験を積み過ぎている」とネガティブな内容に終始した。
  　最後に、英国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は「アルファタウリの“少年”にとっては忘れるべき週末。ユウキは最後尾からレースをスタートしたが、徐々に順位を上げていた。実際、車のコントロールを失ってクラッシュするまで、彼はガスリーよりも良いレースをしていた！」とレースを振り返り、採点はこちらも「５」とした。

　これら以外にも、角田のピットアウト時のミスについては、スペインの自動車専門サイト『CAR AND DRIVER』が「許されない過ち」「アルファタウリにとっては悲惨な日曜日になり、“災害”が発生した」、フィンランドの総合サイト『IS』は「22歳のドライバーは恥ずかしい思いをした」「信じられないほどのミス」と酷評し、元ドライバーでコメンテーターを務めるダビデ・ヴァルセッキは「角田の酷く些細なミスが、セーフティーカー出動を引き起こした」と語っている（イタリアのF１専門サイト『F1news』より）。

　これに対し、オランダのF１専門サイト『GRAND PRIX RADIO』は、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツ、ルイス・ハミルトンら表彰台に上がったドライバーが、ピットの出口にバンプがあることを話題にし、フェルスタッペンは「グリップがないから、ブレーキを踏んでいた」と明かし、サインツは角田のコースアウト場面を見て「運が悪い」と語ったことを紹介し、「不幸な日本人ドライバーにとっては、ミスというより不運だったようだ」との見解を示した。

構成●THE DIGEST編集部
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