ここまで健闘を見せてきた日本人ドライバーについて、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「ポイント圏内に肉迫した２レースの後、ユウキは混乱に満ちたオーストラリアGPで10位入賞を飾り、ランキングも２つ上げた」とポジティブに評した後、以下のように続けて、今週末のレースに期待を寄せた。
  「ファエンツァのチームが本当にネガティブな時期にあっても、彼は常にコンペティティブであり、性能の低い車と運の悪さが彼に満足感を与えることを許さなかった。しかし、新たなバージョンのスプリントが行なわれるバクーでは、幾つかの役立つアップデートが施され、AT04のパフォーマンスを改善させるだろう」

　一方、フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』は、「角田がオーストラリアでアルファタウリに初のポイントをもたらしたとしても、依然としてイタリアのチームの競争力には大きな問題が存在する。理論上、彼らはバクーでさらに大きな苦痛を感じるだろう。それは、トップスピードが著しく不足しているためだ。このコースには記録的な長さのストレートが存在する……」と指摘しながらも、別の可能性も示している。

「しかし、旧市街の曲がりくねったセクションと、新しいフォーマットのスプリントによる不確実性が、アルファタウリに驚きを生み出させるかもしれない。何よりも、アルファタウリは専用のリアウイングを持ち込むことで、他車との差を最小限に抑える可能性もある。したがってユウキはこの週末に向けて、現実主義と楽観主義の間で引き裂かれることになる……」

構成●THE DIGEST編集部
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