「F１での最初の数年間で困難を極めた角田にとって、2023年シーズンは正念場である。彼はデビューシーズンに多くのエラーを犯し、チーム無線でしばしば怒りを爆発させた。昨季、５回の戒告処分を受けた後、モンツァで10グリッド降格ペナルティーを言い渡された。そして今季は、デ・フリースがチームに到来したことから、日本人ドライバーの将来に暗雲が垂れ込めた。果たせるかな、ここまで角田がチームにもたらしたポイントはわずかだが、直近のスペインでのレースを含め、他のほとんどの場面で入賞圏へ僅差で迫った」
 
　同じく同国のF１専門サイト『GP FANS』は、「F１でより過小評価されているドライバーは誰だ？」という記事で、エステバン・オコン（アルピーヌ）、ランス・ストロール（アストンマーティン）、ニコ・ヒュルケンベルク（ハース）、アルボンとともに角田を取り上げ、「ほんの数か月前、デ・フリースとのコンビ結成が決まった際には懐疑的に見られていた角田だが、ここまで一貫して非力なAT04をポイント争いまで引き上げている」と綴り、さらに賛辞を贈った。

「トレーナーの助けを得て、無線でもコミカルなやりとりをするなど感情を抑えることを学び、より穏やかで、よりしっかりとしたドライバーとなった。レッドブルのジュニアチーム出身の23歳が、今後もこのレベルの安定性とパフォーマンスを維持できれば、レッドブルでマックス・フェルスタッペンとパートナーシップを組む強力な候補として浮上するかもしれない」

　評価が高くなったがゆえに、最近では前述のレッドブル昇格の他、2026年からのホンダとのワークス契約を結んだアストンマーティンが新天地候補に挙がるなど、去就についても騒がしくなっている角田だが、今後もポジティブな話題において主役となり続けられるか、期待をもって見守りたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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