同大会の女子パークで7位の内藤について、米田氏は「いま女子の世界では中国とかのライダーのレベルがめちゃくちゃ上がってきている」と話し、今大会でも3位入賞するなど著しい成長を見せる中国勢に言及しつつ、そんな中で世界で上位に行くためには「回転系とか、高さのあるトリックとかもガンガン組み込んでいく必要がある」と話した。
同氏は、内藤が更に高いレベルで世界と戦っていくためには「本当に進化していかないと世界に置いていかれちゃうところは絶対あると思う。でも、まだまだ成長する伸びしろが全然あるから!」と話し、「課題があるとしたら?」という質問には「選手にとって一番目の課題が恐怖に打ち勝つみたいな部分なんですが、もう十分に攻めているとは思うけど、更にもっと攻めに行くとか、今大会のトップ3にいる子たちって、死ぬほど攻めて、ギリギリのところまで行っていると思うんです。同じようにねねちゃん(内藤)も攻めていけるようになれば、上位に刺さるのかなと思っています」と内藤の課題について話した。
パリ五輪予選シリーズは残り2戦となっており、5月16日から19日に中国・上海で行なわれ、6月20日から23日にハンガリー・ブダペストで行なわれる予定だ。
米田氏は、また3選手について「世界で十分に戦える」と話し、まず「リム(中村)が表彰台を取らなきゃ。本人も狙っていると思うし」と中村の表彰台入りに期待を寄せ、続けて「オリンピック予選もしっかり勝って、間違いなくパリに行ってメダルを期待したい‼」と力強く語り、パリ五輪での初のメダルに期待を寄せた。
またインタビュー終了後、同氏は7月のパリ五輪出場が期待される3選手以外にも「日本には良い若手の選手がたくさんいる」と話し、さらに「 レベル的に言えばBMX大国と言えるぐらいになってきている」と近年BMX人口が増えてきたことにも言及し、日本のジュニアのレベルに関しては、もはや「世界で一番レベルが高い」とも語った。
米田氏の話しを聞く限り、「世界で十分に戦える」実力を持った中村、溝垣、内藤、の日本人BMXライダーの残り2選の五輪選考大会の活躍にも注目していきたい。
中村は、京都府京都市出身の22歳。父親の影響で幼少期から BMXに乗り始め、5歳で大会に初出場し、中学生の時にプロ転向を果たした。2021年の東京五輪BMXフリースタイルのパーク種目では5位入賞という結果を残し、22年には世界選手権で日本人初の優勝を果たした。今、国内で最も五輪に近いBMXライダーだ。(世界ランキング第3位)
溝垣は、神奈川県藤沢市出身の18歳。小学校の入学前に、鵠沼海岸のスケートパークで BMXを見たのがきっかけで自身も乗り始める。2022年ベルギーで行われたワールドカップで独特のスタイルが世界から評価され、日本人として 2 人目となる準決勝進出を成し遂げた。いまBMXの次世代を担う選手として世界から注目されているライダーのひとりだ。(世界ランキング第23位)
内藤は、神奈川県川崎市出身の18歳。2021年に全日本選手権初優勝(女子エリートクラス)。その後、BMXフリースタイル・パーク種目の強化指定を受け国際大会にも多数参戦。いま国内でパリ五輪の出場に最も近い女子ライダーと言われている。(世界ランキング第17位)
米田氏は湘南を拠点とするプロBMXライダーで、東京五輪新種目「BMXフリースタイルパーク」のシーンを引っ張ったパイオニア的存在だ。17歳でBMXを本格的にはじめ、国内大会に出場し始め、アメリカやオーストラリアでもトレーニングを積んだ経験がある。またダイナミックな回転技「コーク720」やバンクでの「フロントフリップ」などを日本人で初めて成功させた選手でもある。近年は、東京五輪やXGamesのテレビ中継の解説や、BMXショーなどにも積極的に参加している。
取材・文●柳下大護(THE DIGEST編集部)
【PHOTO】13歳でのメダル獲得は日本史上最年少!スケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した西矢椛!
同氏は、内藤が更に高いレベルで世界と戦っていくためには「本当に進化していかないと世界に置いていかれちゃうところは絶対あると思う。でも、まだまだ成長する伸びしろが全然あるから!」と話し、「課題があるとしたら?」という質問には「選手にとって一番目の課題が恐怖に打ち勝つみたいな部分なんですが、もう十分に攻めているとは思うけど、更にもっと攻めに行くとか、今大会のトップ3にいる子たちって、死ぬほど攻めて、ギリギリのところまで行っていると思うんです。同じようにねねちゃん(内藤)も攻めていけるようになれば、上位に刺さるのかなと思っています」と内藤の課題について話した。
パリ五輪予選シリーズは残り2戦となっており、5月16日から19日に中国・上海で行なわれ、6月20日から23日にハンガリー・ブダペストで行なわれる予定だ。
米田氏は、また3選手について「世界で十分に戦える」と話し、まず「リム(中村)が表彰台を取らなきゃ。本人も狙っていると思うし」と中村の表彰台入りに期待を寄せ、続けて「オリンピック予選もしっかり勝って、間違いなくパリに行ってメダルを期待したい‼」と力強く語り、パリ五輪での初のメダルに期待を寄せた。
またインタビュー終了後、同氏は7月のパリ五輪出場が期待される3選手以外にも「日本には良い若手の選手がたくさんいる」と話し、さらに「 レベル的に言えばBMX大国と言えるぐらいになってきている」と近年BMX人口が増えてきたことにも言及し、日本のジュニアのレベルに関しては、もはや「世界で一番レベルが高い」とも語った。
米田氏の話しを聞く限り、「世界で十分に戦える」実力を持った中村、溝垣、内藤、の日本人BMXライダーの残り2選の五輪選考大会の活躍にも注目していきたい。
中村は、京都府京都市出身の22歳。父親の影響で幼少期から BMXに乗り始め、5歳で大会に初出場し、中学生の時にプロ転向を果たした。2021年の東京五輪BMXフリースタイルのパーク種目では5位入賞という結果を残し、22年には世界選手権で日本人初の優勝を果たした。今、国内で最も五輪に近いBMXライダーだ。(世界ランキング第3位)
溝垣は、神奈川県藤沢市出身の18歳。小学校の入学前に、鵠沼海岸のスケートパークで BMXを見たのがきっかけで自身も乗り始める。2022年ベルギーで行われたワールドカップで独特のスタイルが世界から評価され、日本人として 2 人目となる準決勝進出を成し遂げた。いまBMXの次世代を担う選手として世界から注目されているライダーのひとりだ。(世界ランキング第23位)
内藤は、神奈川県川崎市出身の18歳。2021年に全日本選手権初優勝(女子エリートクラス)。その後、BMXフリースタイル・パーク種目の強化指定を受け国際大会にも多数参戦。いま国内でパリ五輪の出場に最も近い女子ライダーと言われている。(世界ランキング第17位)
米田氏は湘南を拠点とするプロBMXライダーで、東京五輪新種目「BMXフリースタイルパーク」のシーンを引っ張ったパイオニア的存在だ。17歳でBMXを本格的にはじめ、国内大会に出場し始め、アメリカやオーストラリアでもトレーニングを積んだ経験がある。またダイナミックな回転技「コーク720」やバンクでの「フロントフリップ」などを日本人で初めて成功させた選手でもある。近年は、東京五輪やXGamesのテレビ中継の解説や、BMXショーなどにも積極的に参加している。
取材・文●柳下大護(THE DIGEST編集部)
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