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パリ五輪BMXフリースタイル・パーク“期待の新星”溝垣丈司は初の切符を掴めるのか…2大会連続出場を狙う中村輪夢の戦いにも注目!女子は内藤寧々が上位を狙う…

THE DIGEST編集部

2024.06.18

 続いて、同じく男子パークで、初のオリンピック出場を目指す18歳の溝垣丈司。5月11日に行なわれたフランス・モンペリエで開催の国際自転車競技連合(UCI)「BMXフリースタイル ワールドカップ」第2戦では、11位に付け、同じく5月の上海大会では持ち味のライディングスキルで難しいパークを乗りこなし15位でフィニッシュ。決勝進出は逃したものの、国際大会での経験を着実に積み重ね、実力を上げてきている新星だ。
【動画】パリで初の五輪出場を目指す18歳・溝垣丈司の“圧巻のライディング”をチェック!

 また今回、溝垣に注目したいのは彼にしかない“スタイル”だ。同じく東京五輪のテレビ中継などで解説を務めた米田大輔氏は、溝垣について「世界で十分に戦える力はある」と評価した上で、プレースタイルについて「天才的なルーティンの組み方だったり、バイクコントロールとかが、誰も真似できない領域にまできてる」「人の心に刺さる魅力を持っている」と評し、溝垣が放つ“唯一無二のスタイル”に期待を寄せていた。

 また課題として「あとは3D技を入れたり、トランスファー(セクションからセクションへ飛び移る行為)しながら回って何かするとかがあれば(順位は)上がっていく」といった部分を指摘されていた。大会の数週間前に公表されるコースの地図を基に、どのようにトリックのルーティンを組み立てるか、こういった点も重要となってくる。

 中村の背中を追い、日本の男子パーク種目2枠目を獲得できるのか、ブダペストでの溝垣のパフォーマンスに期待したい。

 最後は日本勢で唯一、女子パークでパリ五輪出場を目指す内藤寧々。21年に全日本選手権で初優勝(女子エリートクラス)。その後、BMXフリースタイル・パーク種目の強化指定を受け国際大会にも多数参戦してきた。5月の五輪予選シリーズ上海大会では、“テールウィップ”(バニーホップ中にフレームを横に一周させるトリック)を2本決めるなど躍動したが、ミスも目立ち16位で決勝進出を逃している。
 
 内藤について米田氏は「回転系とか、高さのあるトリックを組み込んでいく必要がある」と話していた。さらに「いま女子の世界では中国のライダーのレベルがかなり上がってきている」と言及していた。実際、今回BMX・フリースタイルパークの女子の予選シリーズに中国選手が3名も出場するなど、その勢いは一目瞭然だ。

 パリを懸けたブダペストでの最後の戦いで、内藤がどのような活躍をみせるのか。女子パークの切符争いからも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】パリ五輪出場が期待される18歳内藤寧々の“超絶トリック”をチェック!
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