また現在、その低調なパフォーマンスによってシーズン中にシートを喪失するのではないかとの憶測が流れているのがレッドブルのセルジオ・ペレスであり、チームの首脳陣であるクリスチャン・ホーナー代表、ヘルムート・マルコ顧問はいずれも、このメキシコ人ドライバーを解雇する可能性を否定していない。
  　そして、ここでレッドブルの一枠が空いた場合の可能性としては、角田、リカルド、そしてリザーブドライバーのリアム・ローソンが「熱心に待機している」という。この３人については、いずれもチャンスがあるとみられており、RBのシートも含めて、あらゆる可能性が考えられるため、しばらくはその動向からは目が離せない。

　英国のF１専門サイト『PLANETF1.COM』は、ローソンが先日得たレッドブルでのテスト走行の機会が角田には与えられない理由を訊かれたホーナー代表が、「ユウキはRBのドライバーであり、好調を維持しているために契約を延長している。だから、我々は彼のパフォーマンスをよく理解している。（今後については）分からない。いつか彼がテストを受ける可能性はある。何も除外することはできない」と語ったことを紹介している。

　目標としてきたレッドブル昇格に向けてライバルとの差を少しでも大きくするため、また猛追してきたハースを抑え、停滞気味のアストンマーティンを追い詰めるために、好パフォーマンスを発揮し続ける必要がある角田。まずはサマーブレイク前の２戦（ハンガリー、ベルギー）は非常に重要なレースとなりそうであり、要注目である。

構成●THE DIGEST編集部

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