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格闘技・プロレス

【新日本G1】決勝は辻陽太とザック・セイバーJr.! ザック「世代交代の先頭に立つ。2024年はセイバーの年だ」

どら増田

2024.08.18

 試合後、足を引きずりながら控室に向かう鷹木の肩をリングサイドで叩いた辻がリングに上がり、ザックが「あなたはすごい。初めてのファイナルですね」と日本語で話しかけると、辻は「メッチャ楽しみ」とニヤリ。ザックも日本語で「メッチャ楽しみ」と返し、辻に握手を求めると、二人はガッチリ握手をかわして辻はリングを後にする。マイクを持ったザックは観客席を駆け上がり「両国の皆さん!…また明日ね!」と日本語で話すと場内は大きな歓声に包まれた。バックステージでザックは「20年待った甲斐があった。タカギ、今年はお前の20周年だけど俺の20周年でもある。(日本語で)タカギサン、アナタハ、イチバンツヨイネ。2009年に初めてドイツで対戦した時からそれは知っていた。40代かもしれないが、シンゴ・タカギほどの頑固さ、グリップ、チカラ……そして”奇抜な髪型”をした男はいない」と鷹木について語ると「前にも言ったが、俺がタカギに勝つことができたら、もう俺を止められるヤツは誰もいない。令和三銃士……一体何人いたか分からないが、次世代のヤツらは自分たちのことばかり考えすぎていた。ゲイブ……追いかけるのはショータじゃないぞ、ツジ……追いかけるのはユーヤでもないぞ。皆、俺を追いかけるんだ。『G1クライマックス34』覇者、そして次期IWGP世界ヘビー級王者だ」と既に優勝の先にあるIWGP世界ヘビー級王座への挑戦と初戴冠が頭にあるようだ。

 
 さらに「この会社の中で世代交代が行なわれることは確かだ。そしてその先頭にはザック・セイバー Jr.が立ち、辛抱強く他のヤツらを待っている。ツジ、お前はデビッド・フィンレーに勝ち、その他多くの勝利を獲った。二日連続の試合、出来るか?俺は『G1』決勝に行った経験はないが、これまで”奇抜な髪型の男”よりも多くのトーナメントを制覇してきた。俺はトーナメント・レスラーだ。そしてリストの最後にあるのが、プロレス界で最高峰にあるトーナメント『G1クライマックス』だ。誰も俺を止められない。トロフィーを用意してしっかり磨いておけ。でもキスはするなよ。覇者となったあかつきに、この俺がでっかいキスをするからな。これまで皆、新日本に誰が足りないかを話し続けてきた。でもそれは、ここにいる一人の男のことを忘れてきたという、大きな過ちだった。2024年は辰年じゃない。2024年はセイバーの年だ。以上だ」と新日本マットで急速に進む世代交代の先頭に立つと宣言していたが、また新日本に参戦してようやく掴んだチャンスを逃すわけにはいかないという思いはかなり強いだけに、辻にとっては厄介な相手となるだろう。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス34』
2024年8月16日
東京・両国国技館
観衆 5340人
▼『G1クライマックス34』優勝決定トーナメント・セミファイナル(時間無制限1本勝負)
【Aブロック1位】●デビッド・フィンレー(23分05秒 片エビ固め)辻陽太○【優勝決定トーナメント・ファーストステージ勝者】
※ジーンブラスター
▼『G1クライマックス34』優勝決定トーナメント・セミファイナル(時間無制限1本勝負)
【Bブロック1位】○ザック・セイバーJr.(27分38秒 膝十字固め)鷹木信悟●【優勝決定トーナメント・ファーストステージ勝者】

文⚫︎どら増田

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