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格闘技・プロレス

“億単位”の損失――木村ミノルの衝撃逮捕で試合中止の憂き目に遭ったYA-MANを救ったもの「もう何が起きても動じないっすよ」

THE DIGEST編集部

2024.10.07

 もちろん、メインイベントが選手の逮捕で中止というネガティブな話題性は覆しようがない。最も注目されるのは、木村ミノルの今後だろう。ドーピングでの失格に続いて大麻所持で逮捕。試合直前の逮捕で周囲に損失を出しているし、業界のイメージを著しく損なったとも言える。

 YA-MANはといえば、プロデューサーとしてYURAvsケルベロスの内容に満足したこともあってか、試合後の総括コメントでは木村ミノルへの怒りを表に出すことはなかった。

「人間として成長できたと思いましたね。こんなことねえだろって(笑)。もう何が起きても動じないっすよ」

 中止となったのは試合の2日前。それは計量の前日ということでもある。そう考えると、木村の大麻所持はとてつもない迷惑行為でもあった。減量をやめたタイミングについて聞くと、YA-MANは思わぬ答えで取材陣を笑わせた。

「逮捕を聞いた瞬間、ラーメン食べに行きましたよ。これは勾留されるから試合ないわって」

 さらに、「これは現実なのか?」と思って、頭を整理するために渋谷のコンカフェへ。状況を冷静に把握したが、そうなると責任やストレスがのしかかる。

「それでゲロ吐きましたから」
 
 とんでもない事態だったが、ユーモアを交えて振り返るYA-MANにも救われた。自分の試合が中止になると、「ほかの試合に注目がいくように」と頭を切り替えたという。

 結果として「ドーピング検査なし」の試合が行なわれなくて、良かったのかもしれない。「結局(ドーピングを)やってるのか、やってないのか」といった下世話な話題性よりも、この世界には大事なものがあるのだ。

取材・文●橋本宗洋

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