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バレーボール

「高さとパワーが日本と桁違い」海外初挑戦の23歳アウトサイドヒッター垂水優芽を直撃!世界最高峰リーグで感じた現在地とは?

佳子S.バディアーリ

2024.10.30

 2020-21シーズンからチステルナのアシスタントコーチを務めるロベルト・コッコーニ氏。垂水についての見解を知るためインタビューをお願いすると、熱のこもった口調でたっぷり語ってくれた。
 
「シーズン序盤の今、ユウガは新しい環境に適応するため、多くの努力をしている。練習の中で日々の成長が感じられ、現時点での我々の感触はポジティブ。チステルナ加入を満足してくれていると願いたい。まだ若く、成長するための時間は十分にある。多くの取り組みが必要だが、チームにとって不可欠な選手であり、時間とともにさらにその存在の重要性は高まるはずだ。日々、前を向いて努力を重ねる姿に、僕らスタッフは大きな将来性を感じている。上手くいかないことがあるのは当然。新しいことへのトライを繰り返して毎日続けることで向上し、その先に成長があるのだから」

 この先のシーズンに出場機会を勝ち取るためには、「なによりも必要なのは経験。イタリアリーグでは、経験値の差が明白に違いを生む。ユウキ(石川祐希)でさえ1年目は苦労し、ラン(髙橋藍/サントリーサンバーズ)だってそうだった。だからユウガにも同じことが言える。コートに立つ機会が少ないのは、言ってみればイタリアで初シーズンを過ごす選手にとって当然のことなんだ。あとは、すでに複数年プレーしている選手たちが大勢いる対戦相手と戦う上で、コート内での個人とチームの相互関係を理解することが重要。途中起用の場面ではもちろん、練習でさらに高めていかなければいけない。今では主力になったOH2人も、初年だった昨季は自信をつけるためにシーズン前半を費やした。ユウガにとっても同じで、キーワードはたゆまぬ努力。彼はすでにそれを実行しているよ」

 期待する点については、「確信していることは、ユウガの守備能力の高さ。特にレセプションはチームを助けるピースになると思っている。イタリアへ来てからすでにその精度を上げているんだ。ここでは、とてつもない威力のサーブが当たり前だから決して簡単ではないが、求めたいのは、レセプションの安定度をよりアップさせること。シーズンが進む中で強みを伸ばしてほしい。それと、いつも彼と話していることだが、攻撃時のコースやブロック対応などで選択肢を増やすこと。これは、技術の向上以上に経験が不可欠になるね。この2点が出場機会を増やすための切り札になる」とシーズンを占う2つのキーワードを挙げてエールを送った。

 そして、「なによりもチームにとって大きいのは、ユウガが英語を話せること。イタリアと日本は文化の違いがあるので、直接コミュニケーションを取れることはアドバンテージだよ。フィジカル面についても、日本で良い準備をしてきたと感じている。ユウガがより早く成長できるようにチームは全力でサポートしていて、彼自身もそれに応えてくれていると思う」とインタビューを締めくくった。
 
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