NHK杯で日本勢が表彰台を占めるのは、2008年以来(1位=浅田真央、2位=鈴木明子、3位=中野友加里)。今季のGPシリーズでは第2戦のカナダ大会で坂本、松生理乃、吉田陽菜が16年ぶりに表彰台独占を実現し、海外メディアを驚かせた。破竹の勢いを見せる日本勢に坂本は「今年の日本はすごいな」と白い歯をこぼし、そのパフォーマンスに感嘆する。
今季ここまでGP4戦の表彰台のうち、実に10選手を日本勢が占めている事実には、「もうすごくない!? 大会前に9分の7ってあって、今季の日本はすごい。12月の全日本選手権が恐ろしいです」と驚きを口にし、今シーズン無類の強さを発揮する日本を次のように分析した。
「今は一人ひとりがジュニアの子もだけど、自分からいろんなことに取り組んでいる。氷上だけじゃなくて、陸上でのトレーニングや、生活をスケートに捧げている意識の高い選手が本当に多い。自分も見習わないといけないと思う部分もたくさんある。それが相乗効果になっているのかな」
2006年にトリノ五輪で荒川静香がアジア人初の五輪金メダルに輝くと、10年バンクーバー五輪では浅田真央が銀メダルを獲得。世界を代表するトップスケーターを輩出した。そして坂本自身も22年北京五輪で銅メダルを手にし、今では世界選手権3連覇中と女子シングルをけん引している立場だが、下の世代では世界ジュニア選手権2連覇の島田麻央(15歳)、昨年の全日本で初出場4位と躍進した上薗恋奈(14歳)、トリプルアクセルを武器にする中井亜美(16歳)ら、才能豊かで有望なジュニア世代が次々と台頭している。坂本本人も指摘するように、ジュニア世代を含めた国内での激しい競争が各選手の相乗効果に確かにつながっているのかもしれない。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンということもあり重要な意味を持つ今季、フィギュア大国として日本勢の層の厚さをあらためて世界にアピールする最高の結果となった。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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「今は一人ひとりがジュニアの子もだけど、自分からいろんなことに取り組んでいる。氷上だけじゃなくて、陸上でのトレーニングや、生活をスケートに捧げている意識の高い選手が本当に多い。自分も見習わないといけないと思う部分もたくさんある。それが相乗効果になっているのかな」
2006年にトリノ五輪で荒川静香がアジア人初の五輪金メダルに輝くと、10年バンクーバー五輪では浅田真央が銀メダルを獲得。世界を代表するトップスケーターを輩出した。そして坂本自身も22年北京五輪で銅メダルを手にし、今では世界選手権3連覇中と女子シングルをけん引している立場だが、下の世代では世界ジュニア選手権2連覇の島田麻央(15歳)、昨年の全日本で初出場4位と躍進した上薗恋奈(14歳)、トリプルアクセルを武器にする中井亜美(16歳)ら、才能豊かで有望なジュニア世代が次々と台頭している。坂本本人も指摘するように、ジュニア世代を含めた国内での激しい競争が各選手の相乗効果に確かにつながっているのかもしれない。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンということもあり重要な意味を持つ今季、フィギュア大国として日本勢の層の厚さをあらためて世界にアピールする最高の結果となった。
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