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格闘技・プロレス

新日本・スターダム2度目の合同興行も大成功! 棚橋弘至社長は「またやりたいと思う。お互い良い刺激をもらってるから」スターダム勢、好勝負連発!

どら増田

2024.11.18

 続いて行なわれた『KOPW 2024』争奪戦、ハードコアマッチ、KOPW 2024保持者のグレート-O-カーンに鈴季すずが挑戦した試合は、新日本初の男女によるタイトルマッチ。すずはフォークボードを持参するも、序盤はオーカーンのパワーの前に何も通じない。しかし、突っ込んで来たオーカーンをカニ鋏みで倒すと、ハードコアアイテムをフル稼働させて、オーカーンをめった打ち。自らも頬にホッチキスでオーカーンのお札を貼るというアドレナリンが出まくった状態で、オーカーンにもホッチキス攻撃。トラッシュボックスにぶつけた反動を使ってジャーマンも決めてみせた。

 リング上にフォークボードをセットして、オーカーンとラダーに登り、持ち上げようとするが、これはオーカーンに突き落とされてすずの背中に複数のフォークが刺さる。最後は「凶器は使わない」と言っていたオーカーンが前言をあっさり撤回して、トラッシュボックスの上にラダーを乗せると、そこへエリミネーターを放ちカウント3。オーカーンが壮絶なハードコアマッチを制している。

 第6試合では、タイチ&なつぽいと、クラーク・コナーズ&テクラのH.A.T.E. CLUBが対戦。コナーズがスターダムのリングに乱入し、なつぽいをスピアでKOしてから遺恨が深まっていたが、この試合でもコナーズはルール無用でなつぽいをテクラとともに痛めつける。テクラは疑惑のギブスを着用しており、これはタイチにも効果があった。追い込まれていたタイチ&なつぽいだが、ダブル天翔十字鳳でコナーズをKOすると、最後はなつぽいがフェアリアルギフトでテクラからフォール勝ち。試合後、タイチは「男子(と)女子がやんのどうだって思うファンもいっぱいいると思うけど、そん気持ちもわかる。レスラーも思ってると思う。ウチのレスラーなんて特に。女子とやるなんて……って。そう思ってる人は出なきゃいいんだよ。ね? オファー来ても断ればいい。それだけの話。俺らは興味ある。出たいと思ったら協力するだけ。出るだけ。それだけの話だから。結果こんだけ盛り上がってるんだからさ。俺はありだと思うよ。また第3回、第4回やって。お互いのためにね」と、大会の継続を訴えていた。
 
 メインイベントでは、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.&5★STAR GP覇者の舞華と、エル・デスペラード&スターライト・キッドが対戦。ザックと舞華はTAKAみちのくと関わりがあるという共通点があり、デスペラードとキッドは何度も絡んで来た兄妹のような間柄で、マスクもハーフマスクにして来るなど、ミックスドマッチならではの華やかさを演出。この日が復帰戦となったデスペラードだが、旧知のザックとの対戦も楽しんでいるようだった。試合は舞華がザックも驚くパワーを発揮。旋回式みちのくドライバーでキッドから3カウント。とても充実感のある大会を締めた。

 この大会を見ていて感じたのは、ミックスドマッチもハードコアマッチもスターダムの選手が新日本の選手の技をしっかり受け切っていたこと。さすがに技を受けられないとミックスドマッチは成立しないだけに、スターダムのレベルの高さを示した大会だったとも言えるだろう。

 セミファイナルの岩谷麻優と渡辺桃の死闘も含めて、今大会は大成功だったわけだが、新日本の棚橋社長はタイチと同じように「またやりたいと思う。お互い良い刺激をもらってるから」と大会の継続を宣言。PPVの反応も良かっただけに、次回はミックスドマッチのルールの見直しなども含めて、よりアップグレードしたものを見せてもらいたい。

◆新日本プロレス×スターダム◆
『Historic X-over Ⅱ』
2024年11月17日
大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競技場
観衆 3547人

文⚫︎どら増田

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