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競馬

ディープインパクト産駒が積み上げてきた偉大な最長記録「13」。ラストチャンスを阻む最大の敵は、父の背中を唯一知る武豊【有馬記念】

THE DIGEST編集部

2024.12.19

ドウデュースとのコンビで武豊騎手は自身5度目の有馬記念制覇を狙う。写真:産経新聞社

ドウデュースとのコンビで武豊騎手は自身5度目の有馬記念制覇を狙う。写真:産経新聞社

 ジャスティンパレス(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)の初のGⅠ制覇は昨年、父親も勝ったことがある天皇賞(春)だった。それ以降は勝利からは見放されているが、GⅠの舞台は3走前の宝塚記念を除けば、6戦して2着=1回、3着=1回、4着=3回、5着=1回と掲示板は外していない。ここ2戦はドウデュース(牡5歳/栗東・友道康夫厩舎)の強さに屈しているが、前々走の天皇賞(秋)は直線でスムーズさを欠きながら0秒3差。前走のジャパンカップも超スローペースのなか、しぶとく脚を使って0秒5差に迫っている。相手は強敵だが、付け入るチャンスはある。

 プログノーシス(牡6歳/栗東・中内田充正厩舎)はGⅠ未勝利だが23、24年の金鯱賞と札幌記念のGⅡを3勝している。また、海外の強豪が集ったG1クイーンエリザベスII世カップ(香港)、10月の豪州G1コックスプレートでともに2着と地力があることを示しており、ビッグタイトル奪取まであと一歩のところまで来ている。デビュー16戦でオール5着以内という堅実な走りも魅力的だ。初距離がGⅠ制覇のカギとなりそうだが、今秋叩き2戦目で気配は上々だ。

 21年のダービー馬であるシャフリヤール(牡6歳/栗東・藤原英昭厩舎)は22年のG1ドバイ・シーマクラシック(UAE)以来、白星を収めていない。ただし、大きく惨敗しているのはレース後に喉の疾病である喉頭蓋(とうがい)エントラップメントが判明した昨年の札幌記念のみ。それ以外は安定した成績を残しており、前走のG1・BCターフ(米国)では3着に食い込み、力の衰えは見せていない。積極的なレース運びから最後までしぶとく脚を伸ばす脚質もあり、ダービー馬が最後の最後で威厳を示すシーンがあってもおかしくない。
 
 ディープインパクトの背中を唯一知る武豊騎手は今年、引退レースとなるドウデュースとのタッグで史上5頭目の連覇と、自身5度目の有馬記念制覇を狙う。ドウデュースが有終の美を飾るのか、それとも父親の偉大な記録を産駒が継続するのか。いずれにせよ、年内の大一番はインパクトある劇的勝利が期待できそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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