試合後、場外で棚橋は自身の髪をEVILに見せつけて挑発。リングに戻り５人で勝ち名乗りをあげると、背後から再びH.O.Tが急襲。リングに孤立したメンバーに押さえられ、EVILがハサミを入れようとするも、ハサミを奪い返し逆にEVILの髪を切ろうとするが、東郷にスポイラーズチョーカーで締め上げられて、ハサミを奪ったEVILが棚橋の髪をバッサリと切る暴挙。場内は大ブーイングと帰れコールが交差する中、マイクを持ったEVILは「オイ、棚橋よ！断髪されて気分はどうだ、オイ？　これだよ、これ！　オレの気分はな、最高だよ、ハッハッハッ！　やかましいんじゃ、コラッ！　断髪式にお越しのみなさん、愛してま～す！」と世界一汚い絶叫をして、H.O.Tのメンバーとともに棚橋を踏みつけながら葉巻ポーズを決める。
  　バックステージに現われた棚橋は「プロレス界にも、なんでもありのプロレス界でも、やってはいけないこともあって、最低限守らないといけないルールがあって、EVILはその禁を犯した。この代償は高ぇよ。いいか、東京ドームで引退だけじゃなくて髪の毛を懸ける！丸坊主にしてやるよ」と敗者髪切りマッチを提案。その口調は怒りで震えていた。一方のEVILは「ハッハッハー！オイ、棚橋よ、次はよぉ、1.4で完全にお前を引退させてから、もう一度正式な断髪式で全部刈ってやるからな！　感謝しろよ？　分かったか、よく覚えとけ！」と高笑い。当初は「（2026.1.4東京ドーム大会の）引退までに所属選手全員とシングルマッチをしたい」という棚橋の意向も踏まえた上で組まれたカウントダウンマッチの初戦だったが、タダでは済まない状況になりそうだ。

◆新日本プロレス◆
『Roadto TOKYO DOME』
2024年12月23日
東京・後楽園ホール
観衆　1509人（札止め）
▼10人タッグマッチ（30分1本勝負）
棚橋弘至＆○エル・ファンタズモ＆矢野通＆ボルチン・オレッグ＆本間朋晃（12分27秒　片エビ固め）EVIL＆成田蓮＆高橋裕二郎●＆SHO＆金丸義信
※サンダーキス'86

文⚫︎どら増田
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