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バレーボール

ペルージャが今季23試合目にして公式戦初黒星…石川祐希は15得点も、リーグ2位のトレンティーノにフルセットの末に惜敗

佳子S.バディアーリ

2025.01.16

 初の敗戦後、インタビューに応じてくれたのは、2月に40歳を迎えるベテランリベロの元イタリア代表マッシモ・コラチ。
 
――勝機を逃した試合について

「最終局面を特異なフォーメーションで戦うことになり、いつも通りではないマッチポイントだった。コートに1枚残ったOHのセメニウクが後衛で、前衛のサイド攻撃が可能だったのは、実質的にOPの(ハイメ・)エレーラだけだったので厳しい部分があった。タフであり、素晴らしい試合だったが、トレンティーノを相手に勝利を逃したことは、当然ながらハッピーな結果ではない。けれど、敗戦はどのチームにも起き得ること。本音を言えば、もっと良い形で試合を進めることができたはず…、けれど、僕らはこれまでと変わらず前へ進むだけさ」

――全勝継続がチームにとってプレッシャーになっていたか?

「個人的には感じていないが、無敗だったこととは関係なく、リーグ上位を目指すチームであるという面では常にプレッシャーは存在している」

――トレンティーノが未消化のチステルナ戦で勝点3を獲得すれば、首位ペルージャとは1差になるが?

「後続との勝点差が縮まりつつある状況で首位を守りたい思いはあるが、それがチームのパフォーマンスに影響するとは考えていない。僕らは(コッパ戦やプレーオフの)準決勝や決勝でトレンティーノと改めて対決することを待ち望んでいるよ」

 そして、クラブ関係者やサポーターたちが口を揃えて“ペルージャの魂”と称し、絶大な信頼を置くコラチは石川についてこう言及した。

「ユウキはとても細かい部分まで注意を払える青年。決して手を抜かないプロのアスリートで、練習にもとても熱心に取り組む。ペルージャはトップを目指して毎試合に臨むチーム。そのメンタリティーに慣れる必要があっただけですべては順調だよ。アドバイスがあるとすれば、“思いのまま自由にプレーして欲しい”、それだけだね。なぜなら、ユウキは多くのことをこなせる才能とそれを最良の結果へ繋げる能力を備えた選手だからさ」

 負傷したOHプロツニスキーは長期離脱が心配されており、活躍に期待が集まるであろう同ポジションの石川。無冠だったペルージャが常勝クラブへ成長する変遷と獲得した14冠すべてを掲げてきた在籍8シーズン目の重鎮が発した言葉は心強いエールとなりそうだ。

 ペルージャの次戦はCL4回戦グループステージのセカンドレグ第2戦(日本時間1月17日午前2時開始予定)。チェコ共和国へ遠征してVK ジホストロイ・チェスケー ブジェヨヴィツェとのアウェー戦に挑む。

取材・文●佳子S.バディアーリ
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