活動拠点内でも規範的だ。全体練習後は、副将の原田衛とコンタクトバックにひたすらぶち当たり、走り、再びぶち当たる。
5月のある日には、原田の1学年上で26歳の小鍛治悠太のタックル強化メニューに付き合うことがあった。
その日は雨が降っていて、使っていたマットはずぶぬれだった。ここでリーチは道具の洗浄と乾燥を率先しておこない、定められた当番でもないのに玄関掃除まで完璧にこなしたという。本当は別の選手がするはずの清掃をリーチがすることは、その時に限ったことではなかった。
クラブハウス内で所定の場所に仕舞われていなかったシューズ、衣類は、父が住むフィジーへの寄付品となる「Fiji Box」へ放り込むというルールを作ったのもリーチだ。同じ建物にあるウェイトトレーニングルームも、リーチが持参した棚や備品のおかげで使いやすくなっていると伝わる。
リーチの言葉が仲間に響くのは、皆がリーチの行動を好意的に見ているからなのだ。
腕相撲のようなゲームを終えた直後、途中出場の小鍛治が取材エリアでスマートフォンを開いた。
見せてくれた動画には、決戦前日のリーチの様子が映っていた。使い古しのカラーコーンをノコギリのようなもので切り、応援用のメガフォンを作っているではないか。
スタッフの力も借り、国立競技場へ集まるコアなファンにプレゼントしたようだ。
頂点に立った直後の公式会見でマイクを取り、発した。
「今季サポートしてくれたファン、ノンメンバー(控え)の選手、コーチに感謝しています。新しい歴史ができ、嬉しいです」
取材・文●向風見也(ラグビーライター)
【記事】現場は賛否両論!リーグワン新登録制度で日本ラグビーは強くなるのか?「代表強化に繋がるかどうか…」「長い目で見たらよりよくなる」
【画像】世界の名プレーヤー30選
5月のある日には、原田の1学年上で26歳の小鍛治悠太のタックル強化メニューに付き合うことがあった。
その日は雨が降っていて、使っていたマットはずぶぬれだった。ここでリーチは道具の洗浄と乾燥を率先しておこない、定められた当番でもないのに玄関掃除まで完璧にこなしたという。本当は別の選手がするはずの清掃をリーチがすることは、その時に限ったことではなかった。
クラブハウス内で所定の場所に仕舞われていなかったシューズ、衣類は、父が住むフィジーへの寄付品となる「Fiji Box」へ放り込むというルールを作ったのもリーチだ。同じ建物にあるウェイトトレーニングルームも、リーチが持参した棚や備品のおかげで使いやすくなっていると伝わる。
リーチの言葉が仲間に響くのは、皆がリーチの行動を好意的に見ているからなのだ。
腕相撲のようなゲームを終えた直後、途中出場の小鍛治が取材エリアでスマートフォンを開いた。
見せてくれた動画には、決戦前日のリーチの様子が映っていた。使い古しのカラーコーンをノコギリのようなもので切り、応援用のメガフォンを作っているではないか。
スタッフの力も借り、国立競技場へ集まるコアなファンにプレゼントしたようだ。
頂点に立った直後の公式会見でマイクを取り、発した。
「今季サポートしてくれたファン、ノンメンバー(控え)の選手、コーチに感謝しています。新しい歴史ができ、嬉しいです」
取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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