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始まった新シーズン、2020年「リーグ・オブ・レジェンド」現環境の流行は?

THE DIGEST編集部

2020.04.01

 さて、ここからは日本における競技シーン『League of Legends Japan League(以下、LJL)』がどのような傾向になっているか、またなっていくかについて言及したい。LJLは傾向として試合時間が長くなることが多く、平均試合時間もメジャーな地域と比較して約2分程度多い統計がある。実際、後半の集団戦に向けスケーリング力が高い構成やチャンピオンが多く登場している。

 前述した「ミス・フォーチュン」「アフェリオス」を始め、キャッチや視界外からの奇襲で人数差を作りやすい「ルブラン」や圧倒的な長距離射程と大ダメージを持つ「ゾーイ」は世界的に人気なチャンピオン達だが、より終盤の強さが強力な「ガングプランク」「ブラッドミア」「カシオペア」「ケイル」あたりの起用が多いのは日本の特徴として挙げられるだろう。これらのチャンピオンの大半に該当する弱点として機動力の低さがあるため、機動力が低いチャンピオンに対して有効な「ジャーヴァンⅣ」「ノーチラス」「ランブル」もよく活躍している。
 
 今後の競技シーンにどのような変化がもたらされていくかについては直近に実装されたパッチ10.4の内容に注目したい。パッチ10.4ではチャンピオンに対して大きな変化は行われなかったが、猛火アイテム『バミ・シンダー』系統のアイテムに大きな調整が行われた。この変更により体力や防御アイテムを多く積むタンクチャンピオンにとって貴重なダメージ源が追加され、弱点だった1vs1の殴り合いの弱さがある程度改善、強力なアイテムとなって返ってきたのである。実際に一般ゲームにおいてもバミ・シンダーと相性の良いチャンピオンの勝率は上がっており、競技シーンにおいても「オーン」や「ザック」「セジュアニ」「ヌヌ&ウィルンプ」などのタンクチャンピオンが今後ピックされていく可能性は十分高いだろう。その場合、チームはより強固な前線を構築できるようになるため、集団戦においてダメージ量の高い「ジンクス」や「ケイトリン」が現環境に食い込んでくる可能性も十分考えられる。

 『LJL 2019 Spring Season』は全チーム驚くような成長を見せ、予想を裏切る大混戦で多くのファンを驚かせた。LJLは今春から形を変え、シーズンから全チームによる2回の総当りを実施、シーズン上位6チームによるプレイオフ形式と世界大会への切符を掴む門が広くなったのもあり、各チームが激戦を繰り広げている。新型コロナウイルスによる影響で日程の延期やオフラインでの開催中止が決定されたが、競技としての本質は変わらない。どのチームが優勝するのか分からない大激戦の結末を見逃すな。
 

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