専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
eスポーツ

優勝賞金の“億越え“は当たり前!eスポーツの大会規模、ビックタイトルの数々を紹介

足立陸

2020.10.28

●Dota2

「Dota2」はゲーム配信プラットフォームのSteamを運営しているValve社が開発・提供しているゲームでMOBAの元祖と言われている。かなりのプレイ人口を誇るゲームだが競技シーンの規模はそこまで大きくはない。約4000人の競技人口と同じMOBAジャンルである「リーグ・オブ・レジェンド」と比較すると半数程度だが、大会賞金総額は2億ドル越えと他タイトルと圧倒的な差をつけて賞金総額1位のタイトルとなる。Esportsの世界で最も獲得賞金が多いプレイヤーランキングでも上位10人は全員「Dota2」のプロプレイヤー達だ。今年開催予定の世界大会「The International 10」の賞金は総額3400万ドル(日本円約36億円)を突破し、Esportsの大会で歴代最高額を更新した。COVID-19の影響により無期限延期となっている現在から賞金額がさらに上乗せされていくことが予想されている。
 
【獲得賞金トップのプレイヤー達】
●「Dota2」歴代最強チーム "OG"
「Dota2」界において、チーム「OG」が歴代最強のチームだと答えるプレイヤーは少なくない。2018年、2019年と塗り替えられてきたEsports史上最高賞金を2年連続で手にし、「Dota2」の歴史において史上初の世界大会連覇を達成したからだ。当時のメンバーであるN0tail,JerAx,ana,Ceb,Topson選手はEsports大会獲得賞金ランキングベスト5を独占し、全員が獲得賞金500万ドル越えを成し遂げている。「OG」がEsportsで最も大きな大会「The International」を連覇したことは世界中で話題となり、様々なメディアでも取り上げられている。興味を持った方は、OGのTI8優勝までを迫ったドキュメンタリーである『Against the Odds』の視聴をお勧めする。

●弱冠16歳で頂点に上り詰めた「フォートナイト」プレイヤー”Bugha”

 Bugha選手はEpic Games社が開催した「Fortnite World Cup」でソロチャンピオンとなった16歳のプレイヤーだ。彼は初参戦したLANトーナメントで優勝賞金300万ドルを手にしたのだ。彼の軌跡についてはフォートナイトの開発社であるEpic Gamesがドキュメンタリーを公開しており、ドキュメンタリーの中で「ゲームの世界を知ることができたのは、父のおかげだった」と話している。

 以上、Esports大会における上位ゲームタイトルの賞金額や競技シーンの規模、世界で最も稼ぐプロプレイヤー達についてまとめてきた。プレイ人口も多く、影響力の大きなゲームタイトルの大会には高額な賞金が用意されており、年々その金額は増加傾向にある。今回取り上げたタイトルのほかにも、Riot Gamesが新たに開発した「VALORANT」やOrigin社が運営する「Apex Legends」などでも、大きなEsports大会は多数開催されており、COVID-19の影響もあってかEsportsシーンは今までにない盛り上がりを見せている。Esportsのシーンに本格的に興味が出たならば、自身や周りでプレイしているゲームの大会について調べてみるのが、競技シーンを楽しむ第1歩になるだろう。

文●足立陸

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号