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アスリートキャリア

南葛SCの不動のボランチ・布施周士が、“デュアルキャリア”という生き方を選んだ理由

吉田治良

2021.02.26

布施さんは「サッカーに集中できる環境を整えてもらっています」と

布施さんは「サッカーに集中できる環境を整えてもらっています」と"両立"に充実感を覚えいるようだ。(C)Valuence Holdings Inc.

──しかし結局、昨年9月にアスリートのためのデュアルキャリア採用でバリュエンスに入られるわけですよね? その経緯は?

「バリュエンスにお世話になる前に、チームからの紹介である建設会社に入ったんです。そこもサッカーを続けながら働けるというお話だったんですが、実際はちょっと違っていて、時間的な縛りが結構きつかったんです。それで、改めて紹介していただいたのが、バリュエンスでした」

──前に受けたあの会社だと?

「最初は以前のSOUだとは気付かなかったんです。でも本社に行った時に、『あ、ここ見たことがある!』って(苦笑)。奇遇というか、ありがたいことにここでもご縁がありましたね。南葛SCでサッカーをやりながら、社会人としての経験を積んで視野も広げられる。本当に良いお話をいただきました」

──バリュエンスで働く環境はいかがですか?

「サッカーと両立させるうえで、一番の障害となるのは時間的な部分なのですが、今は17時ピッタリであがらせていただき、サッカーに集中できる環境を整えてもらっています」

──具体的な業務内容とシフトを教えてください。

「(バリュエンスジャパンが運営する)ブランド買取『なんぼや』北千住マルイ店で、平日の10時~17時までコンシェルジュ(鑑定士)として毎日お店に出ています。試合がある土日はお休みをいただいていますね」
 
──残業はまったくなく?

「僕、パソコンを打つのがまだめちゃめちゃ遅くて、ご迷惑をお掛けすることも多いんですが、周りのみなさんが本当に優しくて」

──もともとリユース業に興味はあったんですか?

「正直、ブランドにはあまり興味がなかったし、まだ読み方さえ分からないものもあるので、日々勉強中です」

──両立していくうえで、難しさは感じていませんか?

「奈良クラブ時代も午前中に練習をして、午後は保育園で保育士さんのお手伝いをしていましたから。サッカー一本でやっていきたい気持ちもありますけど、両立に抵抗はありません。それに、これだけサッカーに集中できる環境を整えてもらっているは初めてですし、特に大変なこともないんです」

──実際に働いてみて、驚きや発見はありましたか?

「これまで自分の周りにはサッカー選手しかいなかったので、新鮮な驚きばかりです。ほとんど知らないことばかりだし、それに先輩たちの接客に対する考え方とか、数字へのこだわりとか、すごいなと日々感じています」

──楽しいと感じる瞬間は?

「最近は先輩から接客のコツを教えていただいて、『こういうお客様にはこんな接客をしよう』と考えながらできるようになりました。以前は毎日送られてくる成約率を見るのが怖かったんですが、それが少しずつ楽しみになってきましたね」
 

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