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アスリートキャリア

大阪でサッカーチームを立ち上げた川原隆平が、社長に“直談判”してデュアルキャリアを選択した理由

吉田治良

2021.04.22

ガンバ大阪での指導者経験は、今のクラブにも生きているという。(C)Valuence Holdings Inc.

ガンバ大阪での指導者経験は、今のクラブにも生きているという。(C)Valuence Holdings Inc.

──入社から約2か月が経ちますが、お仕事には慣れましたか?

「現在はブランド買取『なんぼや』の天満橋京阪シティモール店でコンシェルジュ(鑑定士)をしています。接客業は初めてですし、まずはブランドリユースに関する知識を深め、コンシェルジュとしてのスキルを上げていかなくてはなりませんが、もともと人と話をするのは好きなので、口下手ではありますけど毎日が楽しいですね」

──コンシェルジュとして、数字的な成果も求められると思いますが。

「確かに、そこはプレッシャーがあります。先輩方はすごく優しい人ばかりで、僕が残してしまった仕事を引き受けていただくことも多いのですが、そうした環境に甘えず、早く結果を出して貢献できるようになりたいですね」

──長く指導者をやってきたことが、バリュエンスでのお仕事に生かされている部分はありますか?

「どうなんでしょうね。ただ、この会社に勤め始めてから、人とのコミュニケーション、伝え方という部分は、より意識しなければいけないなと思うようになりました」
 
──サッカーを学びに来る子どもたちと、ブランド品を求めに来るお客様では、伝え方も異なるのでは?

「子どもたちには自分がプレーを見せて、お手本になることができますが、コンシェルジュとしてはまだ知識も経験も浅いので、表現の仕方がすごく難しいですね。ただ、ここでは知識の習得にじっくりと取り組める環境を与えてもらっていますから、サッカーと同様、より高いレベルを求めていきたいです」

──こうしてデュアルキャリアを歩み始めたわけですが、具体的な将来の目標はありますか?

「まず指導者としては、自分の立ち上げたチームからより多くのサッカー好きを輩出したいですし、このチームに携わるすべての人を幸せにしたいと思っています。そしてバリュエンスでも、多くの方を幸せにできる接客を心掛けて、『あの人にお願いしたい』と思われるような、良いコンシェルジュになりたいですね」
 
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