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アスリートキャリア

南葛SCの不動のボランチ・布施周士が、“デュアルキャリア”という生き方を選んだ理由

吉田治良

2021.02.26

南葛SCは将来的なJリーグ入りを目指している。(C)Valuence Holdings Inc.

南葛SCは将来的なJリーグ入りを目指している。(C)Valuence Holdings Inc.

──こうしてデュアルキャリアを重ねながら、どのような将来のヴィジョンを描かれていますか?

「南葛SCをJリーグに押し上げるという目標は、なんとしても達成したいですね。ただ、サッカーだけが人生ではないし、いつかは辞めなくてはいけない時が必ず訪れます。ですから、こうしてバリュエンスで経験を積ませていただきながら社会人としても成長し、その時に備えることも考えなくてはなりません。これまで僕の中では、『セカンドキャリア』という言葉にネガティブなイメージがあったんですが、それをポジティブなものに変えていけたらなと思っています」

──しかし、奈良クラブを解雇されていなければ、セカンドキャリアについて深く考えることもなかったかもしれませんね。

「クビになったのはすごく悔しかったんですが、確かにあれがあったからこそ、もっと視野を広げなくてはいけないと思えた部分はありますね」
 
──ずっとサッカー一本でやっていける選手は、やはり一握りですからね。

「これから関東1部、JFL、J3と、とんとん拍子でカテゴリーを上がっていけたらいいですけど、そうすんなりはいかないでしょうし、いつかJリーガーになれる保証もありません。そこは目指しながら、なれなかった時のことも考えながらやっていきたいですね」

──J3まで最短で3年。布施さんがちょうど30歳くらいですね。

「30歳でJリーグデビューができたら最高ですけどね」

──その頃には、バリュエンスでも十分なキャリアを積まれているのでは?

「はい、そのはずです(笑)」

──もし、バリュエンスに入っていなかったら、今頃は?

「そうですね……、がむしゃらに筋トレをして、とにかくサッカーが上手くなろうと頑張っていたとは思いますけど、きっと視野は狭いままだったでしょうね。将来への不安も抱えて」
 

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