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アスリートキャリア

“千葉のステフィン・カリー”こと越川和紀は、3×3のプロとしてもコンシェルジュとしても「トップを目指す」

吉田治良

2021.03.22

(C)Valuence Holdings Inc.

(C)Valuence Holdings Inc.

──嵜本社長と直接お会いしたら、同じスポーツマンとして聞いてみたいことはありますか?

「嵜本社長がサッカーを辞められたのは、今の僕くらいの年齢だったと思いますが、どうやってスパッと競技人生に見切りをつけ、ビジネスマンとしてやっていこうと決められたのか、そのあたりのメンタルについて聞いてみたいですね。正直、僕にはバスケを辞めるという選択肢がまったくないので。もちろん、ワイルドキャッツから切られてしまう可能性はゼロではありませんが、そうなってもきっと、他のチームを探して競技は続けていくと思うんです。バスケを辞めて仕事一本で、とはならないでしょうね」

──では、将来的なヴィジョンは? 30歳の自分、35歳の自分を、どんな風に想像していますか?

「3×3では30代の選手もたくさんプレーしていますし、30歳になった自分は今よりも全然凄いんだろうなって、勝手に想像しています(笑)。一方で、仕事の面でもしっかりと成果を残したいですし、年齢を重ねて社内での立場的にも上を目指したい。僕は小学校時代のコーチから、『バスケットを取ったら何もない人間にはなるな』とずっと言われてきましたが、その言葉を実践したいですね」

──いつかバスケではなく、バリュエンスでの仕事のほうに軸足が移ることはないですか?

「どうなんでしょう。でも、働かせていただいている身で申し訳ないんですが、やっぱり僕はバスケに重きを置きたい。どちらかを選べと言われたら、バスケを取ってしまうかもしれませんね」
 
──ただ、バリュエンスという会社がそういったアスリートも受け入れ、支えてくれる。

「そうなんです。例えば平日に急に試合が入った時も、早退していいよって言ってもらえますし。バスケに打ち込める、理想的な環境を整えていただいています」

──3×3は東京五輪の正式種目にもなりましたが、越川さんに出場のチャンスはあるんですか?

「まだ選考段階とはいえ、さすがに今からでは追いつけないでしょうね。ここからよほどのインパクトを残さない限りは」

──越川さんがもっとも得意とするプレーは?

「3ポイントシュートですね。プチ自慢をさせていただくと、高校3年生の時のインターハイでは3ポイント王に輝いたんですよ。ただ、5人制のバスケではSG(シューティングガード)ですが、3×3ではこれといったポジションがなくて、なんでもできる選手が求められるんです。もちろん、3×3でもシュートが僕の一番の武器であることに変わりはありませんが」
 

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