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海外サッカー

「この抵抗はわずかな息吹を与えた」CLマンC戦で逆転負けのマドリーに現地紙はチームの姿勢を評価! 一方で「勝つだけの力がない」との指摘も

THE DIGEST編集部

2025.12.12

終盤は反撃に転じたものの、レアル・マドリーがホームで痛い敗戦を喫した。(C) Getty Images

終盤は反撃に転じたものの、レアル・マドリーがホームで痛い敗戦を喫した。(C) Getty Images

 現地時間12月10日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第6節で、レアル・マドリーはマンチェスター・シティに1-2の敗北を喫して2敗目を喫している。

 ダニエル・カルバハル、エデル・ミリトン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、フェルラン・メンディ、ダビド・アラバ、エドゥアルド・カマビンガ、ディーン・ハイセンに加え、エースのキリアン・エムバペまでが直前の足首の負傷で欠場者のリストに名を連ねるという厳しい事態に見舞われていたマドリーだが、本拠地ベルナベウでのビッグマッチでは積極的な姿勢を試合開始直後から示した。
 
 開始3分であわやPK(VARでFKの判定)獲得の場面を創り出し、強度の高いプレーでマンCを押し込み続けて、28分にはロドリゴがペナルティーエリア右の角度のないところから鋭いシュートを突き刺して先制点も奪う。しかし、その7分後にCKからヨシュコ・グバルディオルのヘディングシュートをGKティボー・クルトワが前にこぼしたところをニコ・オライリーに詰められてアウェーチームに同点とされると、43分にはアントニオ・リュディガーがアーリング・ハーランドを倒してPKを献上し、これをハーランド本人に決められた。

 逆転を許して後半を迎えたマドリーは、ジェレミー・ドクの突破力に再三苦しめられて幾度も窮地に陥るも、クルトワの好守連発などでマンCの追加点を許さない。すると、同点さらに逆転を狙って反撃し、決定的なチャンスも迎えたが、これをゴールに結びつけることはできずにタイムアップ。これで、直近の公式戦8試合での成績は2勝3分け3敗となった。

 後半は地元のサポーターからブーイングを浴びせられることになったマドリー。今季、CLではラ・リーガ勢としてプレミアリーグ勢に9敗目(勝利はバルセロナがニューカッスルを下した一戦のみ)を喫した90分間について、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「X・アロンソ監督は何度も戦術を変えたが、勝利には手が届かなかった。何より、エムバペ抜きで勝負するのはあまりにも痛手であり、残りの選手たちは得点力が乏しかった」と報じている。

 一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「X・アロンソによる『新生マドリー』は前半しか続かなかった。全員が一体となってプレスをかけ、守備では連動して助け合うチームの姿は、クラブが望んでいたものだった。しかしそれだけのことをしても、このチームには勝つだけの力がない。(中略)フロレンティーノ・ペレス会長にとって唯一意味を持つ『国民投票』は、このベルナベウのブーイングだ」と厳しく綴った。
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