■J・フェリックスら新加入選手は軒並み残留が濃厚
チェルシーからレンタル中のCFモラタは、すでに今夏の完全移籍が決まっている(移籍金は5600万ユーロ)。また、引き抜きの噂が絶えない超人気銘柄、守護神のオブラクとMFのトーマスは、おそらくシメオネ監督が売却を許さないだろう。その一方で、大連一方から冬にレンタルで加入したカラスコは、今シーズン終了後に中国に戻る可能性が高く、6月に契約満了を迎える第2GKのアダンも退団が濃厚だ。
J・フェリックスを筆頭に、昨夏の新加入組は軒並み残留するだろう。CBのフェリペ、トリッピアー、ロディの両SBはしっかり結果を残しており、ポルトから加入のベテランMFエレーラも尻上がりにチームにフィット。逆に彼らに定位置を奪われた格好となったD・コスタやアリアスらは、退団に傾いている。J・フェリックスの負傷離脱中に攻撃陣を牽引したコレアは残留が基本線ながら、昨夏にミランと個人合意に至ったという“実績”がある。予断を許さない状況だ。
◆最重要強化ポイント:得点力不足を解消するCFのワールドクラス
フィニッシュの巧さが光るラカゼット、トリノの点取り屋ベロッティ、小柄ながら高い決定力を誇るメルテンスと有能なCFが候補に挙がるが、大本命は今夏でパリSGとの契約が満了するカバーニだ。今冬の獲得は叶わなかったものの、個人合意済みで夏の入団は確実だろう。クロスにも対応でき、裏のスペースへの抜け出しも得意とするウルグアイ代表FWは、守備意識も高い。理想的な助っ人だ。
◆強化ポイント2:攻守に高い貢献が期待できるセントラルMF
今シーズンも道半ばで頓挫したポゼッションスタイルを、完成にこぎ着けたいシメオネ監督は、コケとサウールをより高い位置でプレーさせるため、攻撃力と守備力を高次元で兼備するセントラルMFを求めている。噂される新戦力候補は、昨夏にバルサからの退団が噂されたラキティッチと、バイエルンで出番を失いがちなトリソ。いずれも大きなプラスをもたらしうるMFだ。
◆強化ポイント3:手薄な左SBのバックアッパー
1年目のロディが好パフォーマンスを見せている左SBの問題点はバックアッパーの不在。今シーズンもロディの代役はCBエルモソやMFサウールらが務めていた。マジョルカが保有権を持つエストゥピニャンは現在売り出し中の若手で、フィジカル自慢のSB。“2番手”には打ってつけの人材か。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載
チェルシーからレンタル中のCFモラタは、すでに今夏の完全移籍が決まっている(移籍金は5600万ユーロ)。また、引き抜きの噂が絶えない超人気銘柄、守護神のオブラクとMFのトーマスは、おそらくシメオネ監督が売却を許さないだろう。その一方で、大連一方から冬にレンタルで加入したカラスコは、今シーズン終了後に中国に戻る可能性が高く、6月に契約満了を迎える第2GKのアダンも退団が濃厚だ。
J・フェリックスを筆頭に、昨夏の新加入組は軒並み残留するだろう。CBのフェリペ、トリッピアー、ロディの両SBはしっかり結果を残しており、ポルトから加入のベテランMFエレーラも尻上がりにチームにフィット。逆に彼らに定位置を奪われた格好となったD・コスタやアリアスらは、退団に傾いている。J・フェリックスの負傷離脱中に攻撃陣を牽引したコレアは残留が基本線ながら、昨夏にミランと個人合意に至ったという“実績”がある。予断を許さない状況だ。
◆最重要強化ポイント:得点力不足を解消するCFのワールドクラス
フィニッシュの巧さが光るラカゼット、トリノの点取り屋ベロッティ、小柄ながら高い決定力を誇るメルテンスと有能なCFが候補に挙がるが、大本命は今夏でパリSGとの契約が満了するカバーニだ。今冬の獲得は叶わなかったものの、個人合意済みで夏の入団は確実だろう。クロスにも対応でき、裏のスペースへの抜け出しも得意とするウルグアイ代表FWは、守備意識も高い。理想的な助っ人だ。
◆強化ポイント2:攻守に高い貢献が期待できるセントラルMF
今シーズンも道半ばで頓挫したポゼッションスタイルを、完成にこぎ着けたいシメオネ監督は、コケとサウールをより高い位置でプレーさせるため、攻撃力と守備力を高次元で兼備するセントラルMFを求めている。噂される新戦力候補は、昨夏にバルサからの退団が噂されたラキティッチと、バイエルンで出番を失いがちなトリソ。いずれも大きなプラスをもたらしうるMFだ。
◆強化ポイント3:手薄な左SBのバックアッパー
1年目のロディが好パフォーマンスを見せている左SBの問題点はバックアッパーの不在。今シーズンもロディの代役はCBエルモソやMFサウールらが務めていた。マジョルカが保有権を持つエストゥピニャンは現在売り出し中の若手で、フィジカル自慢のSB。“2番手”には打ってつけの人材か。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載