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海外サッカー

イタリア代表の“名勝負“5選――溜め息が世界を包んだR・バッジョのPK失敗、「20世紀最高」と呼び声高い西ドイツ戦もエントリー

片野道郎

2020.07.16

R・バッジョ(左)とバレージ(右)がPKを外したアメリカW杯決勝の敗戦は、ファンに強烈なインパクトを残した。(C)Getty Images

R・バッジョ(左)とバレージ(右)がPKを外したアメリカW杯決勝の敗戦は、ファンに強烈なインパクトを残した。(C)Getty Images

 伝統の堅守と独創性に溢れた“10番“のアイデアを武器に数々のタイトルを獲得してきたイタリア代表は、その長い歴史の中で数々の「名勝負」を生み出してきた。そのなかから「5つ」をピックアップするとしたら、どの試合になるのか。欧州サッカーに精通する識者に、とりわけ強烈なインパクトを残した5試合を選んでもらった。

    ◆    ◆    ◆

1970年6月17日 W杯メキシコ大会準決勝
vs西ドイツ 〇4延長3
得点者/イタリア=ボニンセーニャ、ブルニッチ、リーバ、リベーラ
    西ドイツ=ミュラー②、シュネリンガー

「20世紀最高」との呼び声も高い歴史的な名試合。イタリアが序盤にロベルト・ボニンセーニャのゴール挙げた1点を「カテナッチョ」で死守し、時計が90分を回りこのまま逃げ切るかと思われたその時、西ドイツが同点ゴールをねじ込んで延長戦に突入する。

 ここから試合は一転して乱戦模様となった。開始まもなく、西ドイツの「爆撃機」ゲルト・ミュラーが勝ち越しゴールを決めたかと思えば、イタリアが2点を奪って再逆転し、延長前半が終了。しかし後半に入ってすぐ、CKのこぼれ球にミュラーが反応してゴールネットを揺らして3-3の同点に追いつく。

 ところが、その直後のキックオフから一気に攻め込んだイタリアは、左サイドを突破したボニンセーニャが折り返したマイナスのクロスに、後方から走り込んだジャンニ・リベーラが合わせて劇的な4-3。イタリアきっての技巧派ながら線が細く運動量も少ないため批判を浴びることも少なくなかった「元祖ファンタジスタ」リベーラは、大会を通して途中出場のみの起用が続いてきたが、このゴールで主役として歴史に名を残すことになる。

 この名勝負で精根尽き果てたアッズーリは、4日後の決勝でペレのブラジルに1-4の完敗を喫し、帰国した空港ではファンの怒号に迎えられた。しかしこの試合は「時代の記憶」として長く語り継がれ、イタリアではこれを題材にした映画や小説がいくつも作られたほどだ。
 
1982年7月5日 W杯スペイン大会2次リーグ
vsブラジル 〇3-2
得点者/イタリア=ロッシ③
    ブラジル=ソクラテス、ファルカン

 1970年代から90年代にかけて世界指折りの強国であり続けたイタリアにとって、西ドイツと並んでワールドカップにおける因縁のライバルと言うべき関係にあったのがブラジルだった。

 この82年大会2次リーグでの対決は、両国のサッカー史はもちろんワールドカップの歴史に残るセンセーショナルな一戦。ジーコ、ソクラテス、ファルカオ、セレーゾという「黄金のカルテット」を擁して史上最強の呼び声も高く、1次リーグ3試合をすべて楽勝して2次リーグに乗り込んできた優勝候補ブラジルに対し、3試合いずれも不甲斐ない引き分けで何とか勝ち上がってきたイタリアは、下馬評でも圧倒的に不利と見られていた。

 ところが、開始早々にパオロ・ロッシが先制ゴールを挙げると、ブラジルが同点に追いつくたびにロッシのゴールで突き放して残り15分の時点で3-2、終了直前には40歳のGKディノ・ゾフがスーパーセーブを見せて奇跡的な勝利をもぎ取った。この試合のハットトリックで火がついたロッシはこの後も準決勝、決勝でゴールを決め、イタリア優勝のシンボルとして世界中にその名を知られることになった。
 

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