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海外サッカー

C・ロナウドの目に新米指揮官ピルロはどう映った?「まだ言うのは早いかもしれないが…」

THE DIGEST編集部

2020.09.29

前人未到のリーグ10連覇を狙うユベントス。新指揮官のピルロはとC・ロナウドの関係は良好のようだ。(C)Getty Images

前人未到のリーグ10連覇を狙うユベントス。新指揮官のピルロはとC・ロナウドの関係は良好のようだ。(C)Getty Images

 9月27日(現地時間)に行なわれたセリエA第2節、ユベントスはアウェーでローマと対戦し、2-2で引き分けた。

 指導者未経験のアンドレア・ピルロが監督に就任し、サンプドリアとの開幕戦では予想を上回る好内容で白星スタートを切った王者だったが、この敵地オリンピコに乗り込んでの一戦では、終始、厳しい時間を過ごすこととなった。

 ホームチームの堅牢に攻撃陣はリズムを作れず、逆に素早いカウンターを受けてピンチを招き続けたユベントスは2度の先行を許し、さらに62分には中盤のアドリアン・ラビオが2度目の警告を受けて退場。敗北も十分にあり得る状況だった。

 ピルロ監督は試合後、「サンプドリア戦とは違う試合になった。チームとしては、後退したかもしれないが、まだ構築している最中だ。今日は素晴らしいスピリットで勝点1を得ることができた」と、苦戦の末のドローだったことを『Gazzetta dello Sport』紙の取材で認めている。
 
 そのような試合でも負けずに済んだ要因は、エースのクリスチアーノ・ロナウドの存在があったからに他ならない。43分にドリブル突破から相手DFのハンドを誘って得たPKを決めると、69分にはダニーロのヘッドに合わせて同点ゴールと、ストライカーとしての仕事を見事に果たしてみせた。

「ゴールだけでなく、最後まで走り続けるなど、貢献度は高かった」と指揮官からも称賛を受けたC・ロナウド。「難しい試合だった」と振り返るも、「貴重な勝点を得られた」と、結果を前向きに捉えているようだ。

 またC・ロナウドは今後に目を向け、ピルロという若き指揮官に率いられた現在のチームについても、ポジティブな印象を抱いているという。

「アクティブなチームであり、良い未来が見えているよ。まだ言うのは早いかもしれないけど、とても良いチームだと思う。我々は日々、笑顔でトレーニングできている。みんながとても幸せな気分でいるんだ。これは、とても大事なことだと思う」

 今季のセリエAについては、「インテルやミランがチームを強化してきたから、とても難しい戦いになると思うけど、もちろん我々も準備はできている」と展望。ちなみにピルロ監督は、「インテルの方が強い? それはどうか分からない。彼らが昨季より強いのは明らかだが……。とにかく、最後まで戦い抜くだけだ」と語っている。

 久々に混戦が予想される今季のセリエA。ムードの良さが窺える新生ユーベは、苦難を一つひとつ乗り越えながら、ベストなプレースタイルを見つけ出せるか。その先に、前人未到のリーグ10連覇、そして悲願のチャンピオンズ・リーグ優勝があると言っていいだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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