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日本代表

「日韓タレント対決」を地元メディアが期待するも…久保建英はバレンシア・ダービーでもベンチ濃厚?

THE DIGEST編集部

2020.10.18

スペインのあらゆるメディアが、久保のベンチスタートを予想している。(C)Getty Images

スペインのあらゆるメディアが、久保のベンチスタートを予想している。(C)Getty Images

 ビジャレアルは10月18日(現地時間)にラ・リーガ第6節で、バレンシアをホーム、エスタディオ・デ・ラ・セラミカに迎えてダービーマッチを戦う。

 注目の一戦はまた、FWジェラール・モレーノら主力選手の負傷離脱というアクシデントに見舞われたホームチームがどのような陣容を揃えるのか、そしてそこに久保建英が名を連ねるのか、ということでも少なからぬ人々の関心を集めている。

 ここまでの5試合、久保が終盤の交代出場による合計54分間のプレーにとどまっていることについて、ウナイ・エメリ監督の起用法には多くの批判の声が寄せられているが、バレンシア戦の前の会見でも、指揮官は19歳の日本人について言及することを余儀なくされた。『MARCA』によれば、エメリ監督は「タケは、(カルロス・)バッカ、(サムエル・)チュクウェゼらと同じように、スタートからプレーする可能性を持っている」と語ったという。

 エメリ監督は、現在の久保がクリアすべき課題も挙げている。

「タケには、我々がボールを保持している際に、良い攻撃を継続的に引き出せるようになってほしい。そして、エリア内でより効果的なパスやフィニッシュができること。また守備でも改善が必要であり、現在はそれを進めているところだ。一歩一歩進んでいるところであり、それが今のタケに必要なステップだ」

 そう主張するバスク出身の智将。その頑なな姿勢から、『AS』『MARCA』などスペインのメディアは一様に、ダービーマッチでの久保のベンチスタートを予想している(4-3-3で前線の右にはチュクウェゼを配置)。
 
 バレンシアの地元メディア『el Periodico Mediterraneo』も、「エメリ監督が才能を認めているにもかかわらず、計54分しかプレーしていない」久保のベンチスタートを予想しているが、こちらは同時に、「3試合で先発出場を果たし、2アシストを記録している」イ・ガンインとの、日韓のタレント対決に興味を示している。

「イ・ガンインはバレンシアの下部組織、久保はバルセロナの下部組織で育ち、ともに19歳で、利き足は左、そして攻撃面で特別な才能を持っている。2人の対決は、今回のダービーの別の魅力でもある」

 果たしてどれだけの時間、この競演が見られるかは非常に興味深いところだが、久保については、ビジャレアルが今後、22日にヨーロッパリーグ・グループステージでシワススポル(トルコ)戦、そこから中2日でラ・リーガ第7節のカディス戦と過密日程が控えているだけに、どこでスタメン抜擢が実現するか(否か)という点も気になるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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