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海外サッカー

“遅れてきた”中島翔哉の逆襲が始まる!「勝利を決めたゴールの作者」とクラブ公式サイトも称賛

THE DIGEST編集部

2020.10.28

中島擁するポルトは、2日のCLで酒井宏、長友が所属するマルセイユと対戦する。(C)Getty Images

中島擁するポルトは、2日のCLで酒井宏、長友が所属するマルセイユと対戦する。(C)Getty Images

 10月27日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第2節が行なわれ、ポルトはギリシャのオリンピアコスを2-0で下して、同コンペティションでの今季初勝利を飾った。

 序盤の11分にファビオ・ヴィエイラがルーズボールを詰めて先制したホームのポルトは、一進一退の試合でリードを守りながら終盤に突入。そして85分、縦パスに抜け出したムサ・マレガの折り返しをセルジオ・オリベイラが頭で押し込んで追加点を挙げ、前節でマルセイユを下している難敵を振り切った。

 このトドメの一撃において、マレガに絶妙な縦パスを通したのが、60分にヴィエイラに代わってピッチに立った中島翔哉だった。その前にも自ら惜しいシュートを放つなど、積極的なプレーを見せていたアタッカーは、決勝アシストを決めたリーガNOS第5節のジウ・ヴィセンテ戦に続いて、勝利に少なくない貢献を果たした。

 地元スポーツ紙『O JOGO』が「心地よいアドバンテージを与えるゴールの起点になった」と綴り、ポルトの公式サイトが「勝利を決めた2-0の場面の作者」と表現した中島は、今季2試合目の実戦だが、随所で本来の切れ味鋭いプレーを披露している。
 
 昨夏にポルトに加入してからは、守備の意識をめぐってセルジオ・コンセイソンの激しい怒りを買ってメンバーを外されたり、今春の新型コロナウイルス禍によって、家族への感染を避けるために長くチームを離れて退団も噂されたりするなど、ここまで26歳の日本人は様々な苦難に見舞われた。

 しかし今夏にチームに再合流し、10月17日のスポルティング戦でベンチ入りを果たして「孤独な旅を終える」(リスボンのスポーツ紙『A BOLA』より)と、4日後のCL・マンチェスター・シティ戦で3月7日以来となる実戦復帰を果たした。

 前述のジウ・ヴィセンテ戦でスタメンとして決勝点をアシストし、指揮官からも「とても良かった」と評価された中島は、このオリンピアコス戦でもスタメンとしてウリベ・マテウスとコンビを組むと予想するメディアもあったが、ベンチスタートに。しかし、途中出場で得点に繋がる仕事を果たしてみせた。

 ポルトの次戦は10月30日、リーガNOS第6節のパソス・デ・フェレイラ戦。CLでは、2日に酒井宏樹、長友佑都擁するマルセイユと対戦する。“遅れてきた”中島の逆襲がこれらの試合でも見られるかが、非常に楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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