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日本代表

「オランダ同様に簡単ではない相手」“欧州組”だけの日本代表にメキシコ・メディアは警戒心

THE DIGEST編集部

2020.11.10

パナマ戦とメキシコ戦のメンバーは先月と同じく、久保(写真)や南野など欧州組のみで編成された。(C)Getty Images

パナマ戦とメキシコ戦のメンバーは先月と同じく、久保(写真)や南野など欧州組のみで編成された。(C)Getty Images

 サッカー界は今週から年内最後の代表ウィークに突入。日本代表は11月13日にパナマ代表、18日にメキシコ代表と、それぞれオーストリアのグラーツで対戦する。

 日本は新型コロナウイルスによる入国制限の影響で、先月のカメルーン代表戦、コートジボワール代表戦同様、欧州でプレーする選手のみで24人の登録メンバーを埋めた。

 いわば苦肉の策ではあるものの、日本が初めて欧州組だけで代表メンバーを組んだことはこの国のサッカー界の進歩とも捉えられ、先月は多くの海外メディアがこれをニュースとして取り上げた。

 そして、今回対戦するメキシコのメディアも同様の反応を見せており、首都メキシコシティの日刊紙『LA JORNADA』は「日本のメンバーリストには、国内リーグの選手が含まれていない。24人全てが欧州のチームに所属しているという点が際立っている」と報じた。

 また同メディアは、「最も重要な選手の中には、プレミアリーグ王者リバプールのストライカーである南野拓実、ビジャレアルのMF久保建英、マルセイユの長友佑都らがいる」と日本の顔ぶれを紹介し、「森保一監督率いる日本代表が、メキシコやパナマとの親善試合のためにトップレベルの選手ばかりを招集したことに驚いている」と綴っている。

 一方、総合サイトの『CALIENTE.MX』は、日本を「10月に対戦したオランダ(○1-0)、アルジェリア(△2-2)同様に、簡単な相手ではない。日本はアジアのトップウィナーであり、サウジアラビア、韓国、イランを抑え、アジアカップで最多となる4回の優勝を飾っている」と評する。
 
 また、「1998年フランス大会以降、途切れることなく6度のワールドカップに出場しており、うち3度決勝トーナメントに進出している」と紹介。メキシコも自国開催の1986年大会で準々決勝に進出したのを最後に、94年アメリカ大会からは7回連続でベスト16止まりであることを取り上げ、同等の力を持つ者同士と見ている。

 アルゼンチン人名将のヘラルド・マルティノが率いるメキシコの登録メンバーは、大多数がメキシコ国内でプレーする選手で埋められているが、ウォルバーハンプトンのラウール・ヒメネス、ナポリのイルビング・ロサーノ、アトレティコ・マドリーのエクトル・エレーラといった経験豊富な欧州組もいる。

『LA JORNADA』によると、パチューカで多くの新型コロナウイルス感染者が出たため、MFエリック・アギーレが外れ、先にU-23代表に招集されていたロベルト・アルバラードが急遽A代表行きに変更になるなど、メンバーに幾らかの変更が生じているという。そして、怪我明けの代表主将のアンドレス・グアルダード(ベティス)は、メンバーからは外れているものの、チームには帯同すると伝えられている。

「レベルアップにつながる試合ができることに感謝している。試合は難しいものになると思う」と森保監督は今回の欧州遠征について語っているが、メキシコ戦、そしてパナマ戦ともに、カタール・ワールドカップを目指すチームにとっては貴重な鍛錬の場となるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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