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日本代表

「最後まで“減速”しなかった」パナマ戦の日本代表を各国メディアが評価!「後半に原口、遠藤らの投入で一変」

THE DIGEST編集部

2020.11.14

南野(左)のゴールで勝利した日本代表。久保(右)のプレーも光った。(C)Getty Images

南野(左)のゴールで勝利した日本代表。久保(右)のプレーも光った。(C)Getty Images

 11月13日(現地時間)、日本代表とオーストリア・グラーツで国際親善試合を行ない、パナマ代表を1-0で下した。

 2年前には新潟で3-0の勝利を収めた相手との再戦は、南野拓実(2年前も決勝点を奪取)のPKによる1点での勝利。先月のカメルーン戦、コートジボワール戦に続いての完封も果たしている。

 パナマ代表のトーマス・クリスチャンセン監督は、日本について「日本には偉大な選手が揃っている。特に南野と久保(建英)は良かった。彼らを相手にして、失点をしないで試合を終えることは難しい」と称賛したが、「前半は我々も良かった。日本よりシュートも多く、ポゼッションもできた。対等の内容だった」とも語った。

 パナマの自国メディアは接戦だったと捉えており、日刊紙『LA PRENSA』は「互角の激しい試合、日本は審判のクリスティアン・ペトル・チョキルカが宣告したPKを得点に結びつけた」と綴り、同じく日刊紙の『Mi DIARIO』は「前半は、勇敢に戦って良いプレーを見せたパナマにとって素晴らしいものとなったが、後半は日本が目に見えて良くなり、主導権を握った。そしてそれは、南野のゴールによって報われた」と報じた。

 パナマと同じ中米国で、17日に日本と対戦するメキシコの日刊紙『RECORD』は「ベストプレーヤーである南野と久保を並べた日本が、主導権を握った。一方のパナマは危険な攻撃を構築できず、遠めからのシュートを乱用した」と評している。
 
 一方、欧州のメディアでは、スペインの日刊紙『AS』が「スペインとデンマークの国籍を有するクリスチャンセンのチームは最初の15分、試合をコントロールしたが、日本が攻撃の“翼”を武装させると、パナマの防御は不安定になった」と、この試合を報じた。

 海外メディアでありながら、この一戦を細かく分析したのは、ブラジルの『globo.com』で、森保一監督がサンフレッチェ広島時代から3-4-2-1を基本陣形としていたものの、A代表では4-4-2を採用していたこと、しかし中島翔哉(ポルト)らアタッカーの不在で効果が薄いことから、A代表では初めて試合開始から3バックを採用したことを紹介している。

 試合については、「前半は久保、三好康児のシャドー2人が動き回るも、周囲からのサポートを得られず、攻撃がうまくいかなかった。しかし後半、日本は原口元気、遠藤航らの投入で一変し、両翼からの攻撃、中盤の圧力によってチャンスを作り続けた」とレポート。そして、以下のように締めた。

「素早い動きとパスワーク、相手DFラインの背後を突く攻撃……エキサイティングなサッカーは最後まで“減速”しなかった。相手GKの好守や退場となるファウルがなかったら、多くのゴールが生まれていたはずだ。これで3戦連続完封を果たしたが、適切な選手を揃えるなら、3バックもうまく機能するだろう」

構成●THE DIGEST編集部

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