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海外サッカー

「ジョークの集団」 凡ミスで4敗目のバルサに現地メディアも呆れ気味…メッシは奮闘も大記録には到達できず

THE DIGEST編集部

2020.12.06

敗戦のなかでも奮闘したメッシは「運が悪かった」と評された。(C)Getty Images

敗戦のなかでも奮闘したメッシは「運が悪かった」と評された。(C)Getty Images

 12月5日(現地時間)、ラ・リーガ第12節が行なわれ、バルセロナはカディスに1-2で敗れ、リーガでは早くも今季4敗目を喫した。

 ロナルド・クーマン監督の下、不安定飛行が続いていたバルサだが、11月24日のチャンピオンズ・リーグ(CL)ディナモ・キエフ戦を4-0で制して以降はリーガ第11節のオサスナ戦(4-0)、CLフェネルバフチェ戦(3-0)と大差での3連勝を飾るなど、復調の兆しが見えた中で迎えたアウェーマッチだった。

 ところが開始8分、相手のCKでCBオスカル・ミンゲサが自ゴールにダイビングヘッド、これはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが辛うじて弾き出すも、ラファエル・ヒメネスに詰められて早くも1点を失う。

 57分にジョルディ・アルバのキックが相手DFに当たって軌道が変わり、GKとポストの間をボールがすり抜ける幸運なゴールで追いついたが、63分、味方からのスローインの処理をCBクレマン・ラングレが誤ってアルバロ・ネグレドにボールを奪われ、テア・シュテーゲンもかわされて、決勝点を献上してしまった。
 
 カディスといえば、高い守備力を誇り、今季はレアル・マドリーからも勝利を奪っている強敵だが、8割を超えるボールポゼッション、ミスでの失点とあっては、バルサには何ら言い訳は許されない。クーマン監督は「信じられない。想定外のミスで負けてしまった。集中力が欠如していた。DFだけの責任ではない」(マドリードの日刊紙『El Pais』より)とチームへの怒りと不満をぶちまけた。

 現地メディアもこの敗戦には呆れ気味で、バルセロナのスポーツ紙『SPORT』は、カディスが春のカーニバルで有名な街であることから「バルサはラ・リーガを捨て、カーニバルを楽しみに待つ」と題して、チームを「グロテスクな守備陣のエラー、アイデアの欠片もない」と酷評、マドリードの日刊紙『AS』は「バルサ、カディスで自殺」と報じた。

『El Pais』は「ジョークに満ちたバルサがラ・リーガから遠ざかる」と題した記事の中で、「カディスで『ジョークの集団』と化したバルサは、自分たちがどこにいるのかが分からず、ゴール前で混乱し、順位表の中でも“迷子”となってしまった」と綴っている。
 

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