１月31日（現地時間）、プレミアリーグ第21節が行なわれ、リバプールは敵地でウェストハムと対戦し、３-１の勝利を飾った。

　序盤から攻勢に立った王者は、前半こそホームチームの守備ブロックを崩せなかったものの、57分にモハメド・サラーの個人技で先制すると、彼は68分にもカウンターからジェルダン・シャキリのダイレクトパスを正確に捌いて２点目、そして84分には細かいパスワークで相手DF陣を切り裂き、ジョルジニオ・ヴァイナルダムが決めてトドメを刺した。

　２連敗の後から２連勝の王者チーム。しかも、本来のダイナミックなサッカーも取り戻してきており、順位は３位まで回復。暫定ながら首位マンチェスター・シティとの勝点も４差まで詰めてきており、リーグ連覇への望みが復活してきた。
  　そんな上向きのチームの中で、今回も厳しい“結果”に終わったのが南野拓実だ。サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノが怪我や疲労で欠場したにもかかわらず、ユルゲン・クロップ監督が代役として指名したのはディボック・オリギとジェルダン・シャキリで、26歳の日本人は今回もベンチで90分間を過ごすこととなった。

　その“不遇”については、戦術理解度の低さが原因ではないかと推測する現地メディアもあるが、14節クリスタル・パレス戦で披露した好パフォーマンスがいまだに強く印象に残っているファンの中には、それ以降のリーグ戦で南野がわずか６分間しかプレー時間を与えられていない状況に不満を抱いている者は、依然と多いようだ。リバプール専門メディアの『REDS LIVE』は、SNS等に寄せられた彼らの声を紹介している。

「なぜ、オリギが南野を抑えてプレーしているのか？」
「頼むからタキ（南野）を売却してくれ。彼のことが嫌いだからじゃなく、彼がキャリアを無駄にしているからだ」
「これまでで一番酷いスタメンだ。南野を無視し続けることはけしからん」
「オリギ？　タキを差し置いて出場時間を得るために、彼が一体何をやっているというのだろうか？」