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海外サッカー

「デュエルの王様」存在感増す遠藤航を現地メディアが絶賛!将来的なキャプテン就任も予想

THE DIGEST編集部

2021.02.22

ドイツメディアは「遠藤はシュツットガルトの腕章を巻く次の外国人になるだろう」と期待を込めて綴った。(C)Getty Images

ドイツメディアは「遠藤はシュツットガルトの腕章を巻く次の外国人になるだろう」と期待を込めて綴った。(C)Getty Images

 日本代表MF遠藤航に対する、現地の評価の上昇が止まらない。

 ドイツメディア『HEIDENHEIMER ZEITUNG』は、今シーズンの活躍が際立つ遠藤を「デュエルの王様」と表現。シュツットガルトの不動の守備的MFとして、チームに欠かせない存在となった遠藤を称賛している。

 ドイツで重視されるデュエルにおいての存在感に注目した同メディアは、背番号3がほとんどいつもデュエルの起こる場所に」おり、乱暴なプレーも多くなりがちな局面においても「フェアである」と印象を述べている。多くの若い選手が輝くチームにあって、遠藤は「サイレントスター」であると評価している。

 主軸としてチームを引っ張る遠藤に、周囲も厚い信頼を寄せているようだ。守護神コーベルはその献身性に言及し、「遠藤は汚れ仕事にも責任を持っている。そういう選手がいることは良いことだ」とコメント。マタラッツォ監督も「遠藤はパフォーマンス面で前進している。真のリーダーだ」と称賛している。遠藤自身も手応えを感じているようで、記事では遠藤自身の「ヨーロッパで何かを成し遂げたいなら、特にタックルを長所にしなければならないと分かっていた」という彼の言葉が紹介されている。

 継続的な貢献を受けて、クラブ内での立ち位置も大きく変化している。ベルギーのシント=トロイデンからレンタルでやってきた当初は、当時2部に所属していたチームでも、遠藤の居場所は無かったという。当時のヴァルター監督に言わせれば、遠藤は「セントラルミッドフィルダーとしてはあまりに小さすぎる」ということだったようだ。しかし、昨シーズン半ばからはレギュラーを掴み、完全移籍を勝ち取り、現在では2024年までの長期契約を結んでいる。
 
 この契約について同メディアは、遠藤は長期契約に値する選手だと評価。むしろ昨年夏の移籍金170万ユーロ(約2億2000万円)は、現在の遠藤の推定価格800万ユーロ(約10億2500万円)からすれば「比較的安価」だとした。

 そんな遠藤には、主軸としての活躍に加え、今後さらなるリーダーとしての役割も望まれているようだ。同記事は、かつてシュツットガルトでキャプテンを務めた外国籍選手のドゥンガ(ブラジル代表)とソルド(クロアチア代表)の名前を挙げ、「遠藤はシュツットガルトの腕章を巻く次の外国人になるだろう」と期待を込めて綴った。28歳の遠藤の将来についてはビッグクラブからの関心も示唆しながらも、「シュツットガルトで長い期間順位表の上の方でプレーしたい」という本人のコメントに触れつつ、家族と共に暮らす今の生活に満足しているとして、残留を予想している。

 これまで多くの日本人が海外のリーグで印象的な活躍を見せてきたが、守備における1対1は、どちらかといえばウィークポイントとされてきた。激しいコンタクトプレーが求められるドイツで、遠藤は今まさにそれを覆しつつある。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】遠藤航がキャプテンマークを巻いてフル出場したボルシアMG戦のハイライト
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