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海外サッカー

南野拓実、途中出場で存在感を示せず…「とても静かだった」と地元メディアの評価は厳しめ

THE DIGEST編集部

2021.02.24

南野は58分から出場するも、見せ場はつくれず敗北となった。(C)Getty Images

南野は58分から出場するも、見せ場はつくれず敗北となった。(C)Getty Images

 2月23日(現地時間)、順延となっていたプレミアリーグ第18節が行なわれ、サウサンプトンは0-3でリーズに敗れ、リーグ戦連続未勝利は7試合に伸びた。

 前節チェルシー戦から中2日で行なわれたアウェーマッチ、「セインツ」はマルセロ・ビエルサ率いるホームチームに対して引いて守り、互角の内容で試合を進め、あわやPK獲得という際どい場面も作った。しかし、後半開始直後に失点を喫すると、相手の堅守の前に反撃は叶わず、逆に終盤に2点を奪われて万事休した。

 ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が「後半のプレーは敗北に相応しいものだった」と反省した一戦で、南野拓実はベンチスタート。1点を追っていた58分にピッチに投入され、これまでとは逆の2列目右サイドでチャンスメイクやゴールを狙うも、相手のマークに苦しんで効果的なプレーは見せられずに終わった。

 この試合、南野だけでなく、最多得点者のダニー・イングス、チェルシー戦で最もプレーが光ったムサ・ジェネポがスタメンを外れたことはファンを困惑させ、チームに“蔓延”している筋肉系の問題が彼らにも起きたのではないかという憶測も流れたが、これは過密日程の中で休息を与えるというハーゼンヒュットル監督の配慮によるものだと、『Hampshire Live』は報じている。

 チームとして後半にパフォーマンスを落とし、完封負けを喫した試合で、南野も十分な存在感を示せなかったことは、現地メディアの評価にも反映されている。『Sky Sports』は及第点の採点「6」を与えたが、『Hampshire Live』はイングスとともにチーム最低の「5」で「彼はピッチに入ってから、とても静かだった」と評された。
 
 また、『90min』も多くの選手同様に「5」の最低評価で、「彼はカメオ出演の“乗客”だった」として、プレーにあまり絡めなかったとしている。

 サウサンプトンでの4戦目は、自身のプレー内容、チームの結果ともに、南野にとっては満足からは程遠いものとなったが、おそらく次節(3月1日)のエバートン戦では再びスタメンに復帰するだろう。

 このように、新天地で主力として定期的に出場機会を得られている状況をリバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「彼の所有元であるクラブに利益をもたらす」と喜んでいる。ただ、同時に現在リバプールがリーグ4連敗で6位まで順位を下げており、来季の欧州カップ出場権獲得も危ぶまれる状況に触れ、「もし出場権を逃せば、南野がどれだけ上達してチームに復帰したとしても、深刻な問題が生じる」との懸念も示している。

 サウサンプトンでのプレーの出来だけでなく、所有元クラブへの影響も注目される南野。今後、彼のプレーによっていかなる事象が生じるかも非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部

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