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海外サッカー

「エメリは正しかったのか?」”原点回帰”のヘタフェで出番失う久保建英を現地酷評「問題はビジャレアルではなかった」

THE DIGEST編集部

2021.02.24

思うような活躍を見せられていない久保。3試合連続のベンチスタートとなったベティス戦は81分から出場した。(C)Getty Images

思うような活躍を見せられていない久保。3試合連続のベンチスタートとなったベティス戦は81分から出場した。(C)Getty Images

 久保建英がビジャレアルからヘタフェにレンタル先を移し、練習なしでラ・リーガ第18節のエルチェ戦に出場して勝利に大貢献してから約1か月半。最高の新天地スタートを切った彼は、しかしウエスカ戦を最後に、その後はひたすら下降線を辿ることを余儀なくされている。

 22節レアル・マドリー戦からスタメンを外れた久保。23節ソシエダ戦では途中出場から攻撃を活性化させたものの、ホセ・ボルダラス監督の“原点回帰”を翻意させることはできず、続く24節ベティス戦では、わずか8分間とプレー時間を削られることとなった。

 次戦のバレンシア戦(27日)でも指揮官の守備的姿勢は変わらず、久保は加入時にベンチへ追いやったはずのアラン・ニョムのバックアッパーとして、ベンチで出番を待つことを余儀なくされると、多くの現地メディアが予想している。

 彼らは「久保効果は薄れた」「主役から脇役へ」などといった表現で凋落ぶりを強調しているが、それは収まることなく、スポーツ『AS』は久保を、同時加入のカルレス・アレニャとともに「才能ある2人の選手は最初の犠牲者になった」と報道。「1か月前にファンを興奮させた攻撃的な『プランB』は一時的なもので、これまで以上に守備的となった今では、その痕跡もない」と綴っている。
 
 堅実な4-4-2にフォーメーションを固定していたボルダラス監督は自ら獲得を望んだ久保とアレニャの加入によって4-2-3-1の新機軸を導入したものの、20節アスレティック・ビルバオ戦で1-5の大敗を喫したのを機に守備を見直して5-4-1に変更。そして結局は元の4-4-2に戻った。こうした経緯を紹介した『VAVEL』は、久保ら新加入組については、最も重要なゴールを生み出していないことが現状に繋がっていると見ている。

 他にも、厳しい見出しが各メディアに並んでおり、『MUNDO DEPORTIVO』は「久保はヘタフェでもフィットしない」、『FOOTBALL ESPANA』は「(ウナイ・)エメリは正しかったのか?」、『EL GOL DIGITAL』は「久保の問題はエメリやビジャレアルではなかった」……そして『El Desmarque』は「久保にとっては3人目のスーツ組」と題し、今季の久保が、ジネディーヌ・ジダン、エメリ、ボルダラスの監督3人から“構想外”にされたと指摘した。

 現地でも厳しい見方をされている久保。この状況について、チームメイトのFWハイメ・マタは「久保は非常にメディアの注目を集める選手であり、このとても魅力的な少年は厳しい状況に置かれている」と同情を示すとともに、「彼は特別な選手のひとりだ」と高く評価している(『EL ESPANOL』より)。

 ビジャレアルでの限定的な出場機会に不満を示してヘタフェに久保を“預けた”レアル・マドリーもこの現状を憂慮しているといわれるが、残りシーズンに関しては久保が自らの力で困難を克服していくしか手はない。指揮官の去就問題も注目される中で、光明はどのような形で彼を照らすのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】81分から出場した久保のベティス戦ハイライト
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