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海外サッカー

「十分な評価を得ていない生きた伝説」49年ぶり得点記録更新のレバンドフスキを英メディアが絶賛!

THE DIGEST編集部

2021.05.24

偉大な記録を達成したレバンドフスキ。歴史に名を刻んだこのストライカーは、今後も驚きをもたらしてくれそうだ。(C)Getty Images

偉大な記録を達成したレバンドフスキ。歴史に名を刻んだこのストライカーは、今後も驚きをもたらしてくれそうだ。(C)Getty Images

 5月22日(現地時間)、ブンデスリーガ最終節でバイエルンはアウクスブルクと本拠地アリアンツ・アレーナで対戦。すでに9連覇を果たしている王者は、この試合でも主導権を握り続け、4-2とリードして90分を迎えた。

 交代出場のレロイ・ザネは追加点を狙ってミドルを放つも、相手GKはこれをセーブ。しかし、ロベルト・レバンドフスキがこぼれ球に対して素早く反応し、これをゴールに流し込む。チーム5点目ということに大きな意味はなかったが、彼の今季リーグ通算得点41は、新たな歴史の1ページをめくるものだった。

 1963年に創設されたブンデスリーガにおいて、これまで“爆撃機”ゲルト・ミュラーが1971-72シーズンに記録した40点が年間最高得点数だったが、49年ぶりにポーランド人ストライカーがこの記録を更新したのである。

 大偉業を果たした32歳は、「90分近くゴールを奪えずにいたが、最後のプレーで決められた。まるでSF小説のような瞬間だ。チャンスは来ると信じていた。伝説的な記録を破るために戦わなければならない時もあるが、チーム全体がそのための役割を果たしてくれた。私のキャリアにおける歴史的瞬間になった」と喜びを語っている。
 
 試合の数日前、独サッカー専門誌『Kicker』に対し、「ミュラー氏には最大限の敬意を払っている。彼の偉業は別の世界、世代、サッカーでのものだったが、ほぼ半世紀後、我々は新しいものを生み出し、歴史を作っている」と語っていたレバンドフスキは試合後、現在は闘病中である偉大な先達に代わって歴史的瞬間を見届けた妻のウシ・ミュラーさんに記録更新を報告するとともに、メッセージを添えた記念のシャツを贈った。

 40点どころか、ここまで年間30点を超える得点者が出現したシーズンが12回しかなく、達成者はわずか7人という同リーガにおいて、ミュラーの5回に次ぐ、3回を記録したレバンドフスキ。今季、2位のアンドレ・シウバ(フランクフルト)に13点差をつけた3年連続の得点王(通算6回目)の偉業については、FIFA(国際サッカー連盟)も公式サイトで言及し、「レバンドフスキ、彼は“爆弾”だ」と綴って称賛した。

 ブンデスリーガ公式サイトも、「ほぼ半世紀の間、誰もミュラーの偉業を破ることができなかった。そして今、彼のリーガ通算365ゴールは、もはやアンタッチャブルなものと思われている。しかし、もしこれを破れる者がいるとすれば、それはもちろん『LewanGOALski』だろう」と、新たな記録更新にさえ期待を寄せた(レバンドフスキの通算記録は277)。
 
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