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海外サッカー

南野拓実の有用性とリバプール残留の可能性に地元紙が言及!チャンスの多い「バックアッパー」に

THE DIGEST編集部

2021.06.21

南野が放出される場合は、他クラブ有力選手を獲得するうえでの

南野が放出される場合は、他クラブ有力選手を獲得するうえでの"トレード要員"になる可能性が高そうだ。(C)Getty Images

 南野拓実の来季の去就については、リバプール復帰、他クラブへの移籍、昨季途中に加入したサウサンプトンでの滞在延長(もしくは完全移籍)という3つの可能性があるとされ、その中で様々な憶測が流れている。

 当初は、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が南野を高く評価し、来季の共闘を望んでリバプールと交渉を行なっていると伝えられ、さらに南野本人も出場機会を得られる環境を求めているということで、彼が新シーズンを「セインツ」の一員として迎える可能性が最も高いとされていた。しかしその後、サウサンプトンの地元メディア『Hampshire Live』などが、交渉の中でリバプールに放出の意思がないと見たクラブがターゲットを別の選手に切り替えたと報じていた(南野についての交渉は継続するとも)。

 一方、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は、「良いオファーがあれば――」という例外は残しながらも、ユルゲン・クロップ監督をはじめとするスタッフは南野の売却には積極的ではないと以前から伝えていたが、最新の記事では来季の「レッズ」において有用な存在となる可能性があると予想している。
 
 2020年1月にレッドブル・ザルツブルクからリバプールに加入して以降、南野は全公式戦で31試合出場4得点2アシストいう成績を残しており、同メディアは「1分あたりでの統計はさほど悪くない」と評価。プレーの多様性を持つ彼の来季について、「あまりに多くの選手が前にいる」ために、「アンフィールドで定期的に先発選手となることは決してないだろう」と厳しい展望を示すも、バックアッパーとしては最も重要な存在だと主張する。

「ディボック・オリギ、ジェルダン・シャキリが今夏移籍する可能性があり、リバプールとしては3選手を同時に入れ替えることは難しい。南野が夏以降も残留する可能性が高い」

 相変わらず、モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、そしてディオゴ・ジョッタの下という序列は変わらないものの、システムによっては南野が重宝される可能性があり、また来年1月に開催予定のアフリカネーションズ・リーグで最長1か月間もアフリカ勢が不在となるため、26歳の日本人選手には多くのチャンスが到来すると見られている。

 一方で、完全移籍という予想もあり、リバプール専門メディア『LIVERPOOL.COM』は、同クラブがユーリ・ティーレマンス(レスター)、パトソン・ダカ(ザルツブルク)、フロリアン・ノイハウス(ボルシアMG)、ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)らの獲得を狙う上で、現有戦力の売却や交換トレードでの放出は避けられず、南野は交渉における貴重な“資産”であると主張している。

 去就決定までには長い時間を要するとも予想されている南野だが、果たしていかなる決断が下されるか。しばし動向を見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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