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日本代表

「レアル・マドリーのクオリティ」2戦連発の久保建英の才能を海外メディア再確認「注目し続ける価値がある」

THE DIGEST編集部

2021.07.28

2戦連続ゴールで日本を牽引する久保。改めてそのクオリティを世界に知らしめている。(C)Getty Images

2戦連続ゴールで日本を牽引する久保。改めてそのクオリティを世界に知らしめている。(C)Getty Images

 久保建英が好調だ。東京五輪開幕後いきなり2試合で1点ずつを奪い、日本の見事なスタートダッシュを先頭で引っ張っている。特に、カットインから左足を振り抜いてファーサイドへ沈めた南アフリカ戦のゴールは、名手アリエン・ロッベンと比較されるほど美しいものだった。

 日本きっての天才レフティーの活躍を目の当たりにして、海外メディアもその類まれな才能を再認識しているようだ。サッカー専門サイト『planetfootball』は、「クボは彼がレアル・マドリーのクオリティを持っていることを我々に思い出させる」と綴り、久保の今大会の活躍を称賛している。

「サムライブルーでこなしている魔法のような役割を見れば、彼がまだちょうど20歳であることを簡単に忘れてしまう。それは、一種のオーバーエイジの選手に期待するようなインパクトだ。前回大会でブラジルが金メダルを獲得したときのネイマールのようだ」
 
 同記事は続けて、今後のキャリアについても展望している。19-20シーズンはローン先のマジョルカで「急勾配の成長曲線」を描いて4得点4アシストを記録し、「得点力のあるドリブラーとして、リオネル・メッシやエデン・アザールのような選手たちの近くにつけていた」久保だったが、ラ・リーガ2年目の昨季はビジャレアルとヘタフェで戦術の適応に苦しんだと指摘。「見ればすぐにわかるポテンシャル」を持ち合わせながら、クラブシーンではやや停滞感の漂う久保を、「鞍に戻る必要のあるジョッキーのようだ」と伝えている。そしてここまでの五輪での活躍を見る限り、久保が今後のマドリーでレギュラーになる可能性があると予想した。

「クボは、来季のマドリーではレギュラーとしての出場はないだろう。しかし、正しいローン先の決定がなされれば、彼がプレーを改善して順調に成長し、マドリーに戻って周囲を納得させるスターティングメンバーの候補になることがないと考える理由はない。クボには注目し続ける価値がある。正しい場所に置かれればゲームチェンジャーになれることを、彼は再び示している」

 メダル獲得の成否に注目が集まるのはもちろんだが、東京五輪は各選手の今後のキャリアを占う大きな岐路にもなりうる。次の相手は、グループ最大のライバルであるフランス。3試合連続ゴールに期待のかかる久保のアピールにも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
 

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