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海外サッカー

C・ロナウドはなぜマンUに電撃復帰したのか。英紙が交渉の舞台裏を紹介「シティはスターリング放出も覚悟したが」

THE DIGEST編集部

2021.08.28

ユーベを離れ、かつて愛した古巣へ舞い戻ったC・ロナウド。その電撃移籍の顛末はいかなるものだったのか。(C)Getty Images

ユーベを離れ、かつて愛した古巣へ舞い戻ったC・ロナウド。その電撃移籍の顛末はいかなるものだったのか。(C)Getty Images

 現地時間8月27日、マンチェスター・ユナイテッドは、ユベントスに所属していたポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドの獲得を正式に発表した。

 同日の早朝までは、“お隣”のマンチェスター・シティ入りが有力視されていた。それだけに急転直下での、文字通りの電撃移籍となった。

 ではなぜ、C・ロナウドは12年ぶりの古巣復帰を決めたのか。英紙『The Guardian』がまとめた「どうしてC・ロナウドのマンチェスター・ユナイテッド復帰が成立したのか」によれば、彼の代理人ジョルジュ・メンデスが動いたのは、木曜日の午後だったという。

 EURO後、新たなチャレンジを求めるC・ロナウドの要望に応えるべく、メンデスはマンチェスター・C、レアル・マドリー、パリ・サンジェルマン、チェルシーと非公式に接触。そのなかでハリー・ケインの獲得が失敗に終わっていたマンチェスター・Cとの交渉を本格化させていった。

 しかし、マンチェスター・Cが、ユベントスへの違約金支払いを渋り、交渉は滞った。
 
「シティ上層部全員が36歳になるロナウド獲得に納得しているわけではなかった。そのため、FFPを順守するためにユーベが要求した3000万ユーロ(約39億円)の支払いを拒否。あくまでフリー移籍を求め続けた。

 この時点でメンデスは契約成立を確信し、C・ロナウドはアッレーグリ監督と面談。そこで退団の意思を伝えていた。だが、フリー移籍に固執するシティはラヒーム・スターリングとベルナウド・シウバを放出可能の状態にしていたが、ユーベ側との話し合いはまとまらず。ガブリエウ・ジェズス+1500万ユーロ(約19億5000万円)+ボーナスまで“譲歩”されたが、シティがそれをも拒否したため、結局公式なオファーを出すまでには至らなかった」

 マンチェスター・Cとの合意に至らなかったメンデスは、迅速に“レッドデビルズ”との交渉を開始。あっという間に話をまとめ上げたという。

「シティとの話し合いが破談した木曜日の午前に、メンデスはオールド・トラフォードに電話をかけた。そして数時間後にブルーノ・フェルナンデスやリオ・ファーディナンドからクラブへのアプローチもあり、交渉は一気に加速。同日の深夜にメンデスとユナイテッドは2年契約で口頭合意。そして金曜日からユーベとの交渉が始まった。そして両クラブは1500万ユーロ(約19億5000万円)+800万ユーロ(約10億4000万円)のボーナスで決着。その日のうちにC・ロナウドはアッレーグリやユーベのチームメイトに『マンチェスターに行く』と伝えた。それは赤いほうだった」

 世界を驚かせ、ファンを熱狂させたC・ロナウドの電撃復帰。それは、敏腕代理人の電光石火のネゴシエーションによって生み出されたものだった。

構成●THE DIGEST編集部
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