かつてはペレ、ディエゴ・マラドーナら、そして現在はリオネル・メッシ、クリスチアーノ・ロナウド。それぞれの年代を代表し、かつ歴代最高の選手と呼ばれるスーパースターには、「ネクスト――」と呼ばれる後継者候補が多く現われるものである。
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　実際には、唯一無二であるレジェンドの継承者となるパターンはほとんどない。それらの選手たちは、独自のスタイルで地位を確立してスターとなった者、プレッシャーに負けて才能が開花せずに終わった者、期待されたほど伸びなかった者など、それぞれ様々な形のキャリアを歩んでいる。

　では、34歳となった今なお、世界一の選手として君臨するメッシのケースではどうだろうか？ 英紙『The SUN』がこれまでに登場した「ネクスト・メッシ」たちに注目し、それぞれの現状を紹介している。

　同紙が取り上げた24選手の中には、もちろん「日本のメッシ」こと久保建英も含まれている。メッシ同様にバルセロナの「ラ・マシア」育ちである20歳は、一度日本に戻り、レアル・マドリーに加入。そこからレンタルでマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェを経て、今季は再びマジョルカでプレーしている。
  　そのキャリアを紹介した同紙は、久保の“後継者”としての資質については「まだ20歳であり、そのキャッチフレーズに合った選手となる可能性は持っている」と記し、将来の有望さを示した。

　また、現時点で「メッシに近い位置にいる」選手としてピックアップされたのは、「エジプトのメッシ」ことモハメド・サラーだ。このリバプールの不動のエースについて同紙は、こう論じている。

「チェルシー在籍時には、メッシと比較されるサラーなど想像不可能だった。現在、“繁栄”の時を迎えているエジプトの王は、メッシのレベルには追い付かないものの、かなり近い位置にいる。いまや彼は、最も優れた選手のひとりであり、間もなく『ネクスト・サラー』と呼ばれる選手が出現するようになる」

　そのサラーの元チームメイトであり、今季はリヨンに新天地を求めたジェルダン・シャキリも、スイスの「メッシ」だ。同紙は「メッシからは間違いなく遠すぎる位置にいるが、世界中のほとんどのチームにとっては十分な才能を有している」として、彼のクラブや代表での実績をクローズアップ。「後継者」の中では成功者の部類に入ると評した。