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海外サッカー

「敬意を表する瞬間」途中交代の古橋亨梧が見せた“ゴミ拾い”をセルティック地元紙が絶賛!「愛される理由を示した」

THE DIGEST編集部

2021.10.02

入団間もないが、目の肥えたセルティック・ファンのハートをガッチリと掴んでいる古橋。彼が愛される理由となっているのは、ピッチ内のパフォーマンスだけではない。(C)Getty Images

入団間もないが、目の肥えたセルティック・ファンのハートをガッチリと掴んでいる古橋。彼が愛される理由となっているのは、ピッチ内のパフォーマンスだけではない。(C)Getty Images

 今夏にスコットランドの超名門セルティックの扉を叩いた古橋亨梧。開幕から公式戦10試合で7ゴール・1アシストとピッチ内で目に見える結果を残しているサムライは、ピッチ外でも注目を集めている。
【画像】セルティック地元紙が絶賛! 古橋のゴミ拾いシーンをチェック

 クローズアップされているのは、現地時間9月30日に本拠地で行なわれたレバークーゼン戦(ヨーロッパリーググループステージ第2節)で見せた“ある振る舞い”だ。

 セルティックが0-4と大敗を喫したこの試合、1トップで抜擢された古橋は開始早々の2分に決定機を得るも決めきれず。その後も相手GKとの1対1というチャンスを得ながらゴールを奪えないもどかしい内容に終始。結局、74分でお役御免となった。

 たらればではあるが、古橋が仮に決めていれば、試合結果も覆っていたかもしれない。それだけに、交代の際に本人が感じていたであろうフラストレーションは想像に難くない。だが、そうした状況下でも26歳の点取り屋は、些細な行ないを怠りはしなかった。ピッチサイドに落ちているゴミを見つけるやいなや、スッと拾い上げ、そのまま持ち帰ったのだ。

 ともすれば、見逃されるようなワンシーンではある。だが、その日本人らしい細かな気遣いは、英国メディアでも小さくない反響を呼んでいる。
 
 地元紙『Daily Record』は、「キョウゴ・フルハシはレバークーゼンの強打を浴びたなかでも、セルティックのスターとしての格を披露した」と絶賛。SNS上で話題となった動画を紹介したうえで、こう続けた。

「厳しい夜だった。ファンはアンジェ・ポステコグルーの下での道のりが、長いものであると、もう一度思い出した。しかし、この夜にポジティブなものがひとつあるとすれば、それはキョウゴ・フルハシだ。日本のスターは明らかに落胆していたが、それでも彼に敬意を表する瞬間があった。

 交代を命じられたキョウゴはベンチにまっすぐに立ち寄るのではなく、ピッチを歩き回ってメインスタンドの手前に落ちていたゴミを拾い集めたのである。関係者にとって困難な夜となったが、キョウゴが、セルティック・ファンに愛されはじめている理由を示す兆候だった」

 ゴミ拾いは、MLBで旋風を巻き起こしている大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が「拾うことで運を拾う」として話題となった所作だ。もはや日本人にとっては当たり前とも思えるが、欧州サッカー界では稀有と言えるだけに、称賛の声が相次いでいるようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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