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日本代表

「シバサキを外す勇気はあるか?」サウジに敗れた日本代表の予選突破を各国メディアが懸念!「次戦で審判が下る」

THE DIGEST編集部

2021.10.09

柴崎のバックパスが失点につながったが、日本代表の問題点はそれだけではない。(C)Getty Images

柴崎のバックパスが失点につながったが、日本代表の問題点はそれだけではない。(C)Getty Images

 現地時間10月7日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選・第3節が行なわれ、日本代表は0-1でサウジアラビアに敗北。早くも2敗を喫してグループBの4位に沈んでおり、来年の本大会進出への道は、より険しさを増すこととなった。

 敵地ジェッダでの一戦は、日本にとってはホームチームの大観衆がスタンドを埋めた完全アウェーの状況であり、さらに久保建英と堂安律を負傷で、伊東純也を累積警告で欠くという戦力的な不安にも苛まれる中でキックオフを迎えた。主導権を握られて危険な場面を幾度か迎えた一方で、大迫勇也が2度ゴールに迫るなどチャンスもあったが、71分に柴崎岳のバックパスがフェラス・アル・ブリカンへの絶好のスルーパスとなって失点。残り時間での反撃は実らず、痛恨の黒星となった。

 森保一監督は試合後、「完全アウェーの中で素晴らしいファイトをしてくれたと思うが、結果は厳しいものとなってしまった。W杯出場に向け、まだまだ諦めなければ切符は掴み取れると思う」と語った。一方、采配が的中する形となったサウジのエルベ・ルナール監督は「日本に勝てて本当に嬉しい。勝点3を掴んだ選手たち全員を称えたい」と喜びを表わしながらも、「もうこの瞬間から、日本戦の勝利は忘れたい。次の中国戦に向けた準備が始まっている」と気持ちを切り替えていた。

 この一戦をサウジ・メディアも大々的に報じており、日刊紙では『Al-Bilad』が「サウジが日本の“サムライ”を上回った」、『Al Watan』は「緑の“ハッカー”が日本のコンピューターを混乱させた」、『Al Yaum』は「51000人に達した観客たちが、サウジ代表によるアラブの特別な功績を目の当たりにした」、『Okaz』は「無傷の9ポイントは、サウジにとって近年の予選では最高の結果。最強のスタートを切った」と、それぞれが伝えている。
 
 今節はオマーンを3-1で下してグループBの首位を守り、12日には埼玉で日本と対戦することになるオーストラリアの日刊紙『THE AGE』は「サムライブルーは間違いなくアジアで最も優れたチームだが、今予選では成績が悪く、選手や森保監督に大きなプレッシャーをかけている」と綴るとともに、グラハム・アーノルド監督の「日本は3試合で1勝しかできず、間違いなく大きなプレッシャー下にある。我々は毎試合、勝利を期待してピッチに立っているが、来週火曜日も同じことをするだろう」とのコメントを紹介している。

 その他のメディアでは、専門サイト『BeSoccer』のスペイン版が「クボを負傷で欠いた日本は絶好のチャンスを逃し、アル・ブリカンのゴールに対抗できないまま敗れ、W杯出場に向けて大きな危機に瀕している。次のオーストラリア戦は非常に重要な戦いとなり、勝利した場合にのみ、カタール行きの望みは残される」、イタリアの『TUTTOmercatoWEB.com』は「トミヤス、ナガトモ、ヨシダの日本がサウジに敗れる」と、それぞれの国でゆかりのある日本人選手の名前を出して、敗北を伝えた。
 

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