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海外サッカー

カタール行き一番乗りを決めたドイツに母国メディアでは“酷評”も!「フランス対スペイン戦とは別のスポーツだ」

THE DIGEST編集部

2021.10.14

欧州予選と突破して本大会出場を決めたドイツ。若手の躍動も目立った新チームだが、国内では不安の声も上がっているようだ。(C)Getty Images

欧州予選と突破して本大会出場を決めたドイツ。若手の躍動も目立った新チームだが、国内では不安の声も上がっているようだ。(C)Getty Images

 現在進行中のカタール・ワールドカップ予選だが、来年11月の本大会に向けて早くも出場権を手にしたのは、開催国と、そして欧州予選を勝ち抜いたドイツとデンマークである。
【動画】翻弄されるドイツ守備陣。北マケドニアの華麗なパスワークをチェック

 とくにドイツは10月11日に北マケドニアを4-0で下し、予選突破を一番乗りで果たした。北マケドニアといえば、今年3月31日にデュイスブルクで対戦し、1-2の大番狂わせを許して「恥ずかしい破綻」などと自国メディアから酷評される羽目となった因縁の相手である。だが、今回は敵地スコピエで危なげなく大勝を収め、雪辱を果たした。余談だが、1990年以降の各W杯で予選一番乗りを果たした国は以下の通りである。

2018年ロシア大会:ブラジル
2014年ブラジル大会:日本
2010年南アフリカ大会:オランダ、オーストラリア、日本、韓国
2006年ドイツ大会:日本、サウジアラビア、韓国、イラン、アルゼンチン
2002年日韓大会:カメルーン、南アフリカ
1998年フランス大会:ナイジェリア
1994年アメリカ大会:メキシコ
1990年イタリア大会:ユーゴスラビア
 
 話を戻すと、今夏にドイツ代表監督に就任したハンジ・フリックにとっては、これで最初の関門をクリアした格好だ。前任者ヨアヒム・レーブのもと、ロシア大会で同国史上初のグループリーグ敗退を喫して以降、第1回ネーションズリーグで最下位、第2回の同大会ではスペイン戦で衝撃的な0-6の惨敗を喫するなど、ネガティブな面が噴出したドイツ。しかし、ベスト16止まりに終わったEURO2020で指揮官の交代に踏み切ってからは5連勝を飾っている。

 W杯出場権獲得という最初の仕事をやり遂げたフリック監督だが、「我々はさらに成長をしなければならない。来年の本大会までには、まだまだ長い道のりが待っている」と気を緩めはしない。

 ただ、「現在の姿勢を保つことで、我々には多くのことが可能になる。選手たちは、スペイン、イタリア、フランス、ベルギーと対等に渡り合えるだけのクオリティーを備えている」と自信も窺わせており、ここからどれだけ強さと安定感を増していくかが注目される。
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