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日本代表

「最低限のことしかしなかった」伯メディアが森保采配を疑問視!選手起用に厳しい評価「モリヤスはリスクを冒したくなかった」

THE DIGEST編集部

2021.11.12

森保監督への風当たりは強まるばかり。格下のベトナム相手に内容の乏しい勝利しかあげられないのだから、それも当然だろう。(C)Getty Images

森保監督への風当たりは強まるばかり。格下のベトナム相手に内容の乏しい勝利しかあげられないのだから、それも当然だろう。(C)Getty Images

 欲しかった勝利、だが評価は手厳しいようだ。

 11月11日に行なわれたサッカーワールドカップアジア最終予選、ここまで2勝2敗の日本代表はアウェーでベトナム代表と対戦し、1-0で勝利を飾った。17分の伊東純也のゴールで得た1点を守りきり、勝点3を獲得。この試合の前までグループ3位につけていたオマーン代表が中国代表と引き分けたことで、日本がオマーンを上回り3位となっている。

 崖っぷちでの戦いが続く中で得た敵地での勝利は、もちろん最高の結果と言えるだろう。だが、その結果を手繰り寄せた戦い方には、日本のみならず海外メディアも辛辣なまでのコメントを寄せている。

 ブラジルメディア『globo.com』では、日本の勝利を伝える記事を掲載し、森保一監督の選手起用や采配について独自の評価を下している。

 冒頭では、試合当日に至るまでの日本代表の状況について触れており「欧州所属選手はロシアで数時間を足止めされ、(練習の)最終日である昨日、ようやく到着した」「全体での練習は一回だけ」と、今回の欧州組の現地入りまでの経緯を説明している。
 
 その上で「疲れがとれている選手を中心に、別のメンバーで臨むことも検討されたが、結局、森保はオーストラリア戦に出場した11人のうち10人をそのまま起用した」として先発メンバーの顔触れを疑問視しており、このことについては「モリヤスはリスクを冒したくなかった」との見解を述べた。

 勝点3を手にしたとはいえ、やはり複数得点での勝利が求められていたこのゲーム。先制後もベトナムゴールに迫る場面もあったものの追加点を奪えなかったことでフラストレーションが募る内容だったことは間違いない。その大きな要因なった選手起用についても、同メディアでは言及している。

 記事の終わりに、出場全選手、監督に対してのそれぞれの採点、さらには評価コメントも掲載されており、森保監督の採点は「6」。だが「ミトマよりもアサノ、ハラグチの起用に固執」「フルハシを(ピッチに)送るまで時間を要した」と選手交代が不十分だったと指摘。そして日本の指揮官への総括として「日本が予選を勝ち抜くために、最低限のことしかしなかった」と評している。

 サッカー王国のメディアから日本代表へ投げかけられたシビアな言葉の数々は、真摯に受け止めるべきだろう。目の前に迫るオマーン戦では、果たしてどのような戦いで勝利を目指すのだろうか。
    
構成●THE DIGEST編集部

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