専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

冨安健洋は練習を欠席。プレミア最終節を前に“決着済み”と見る現地メディアがアーセナル「失敗」の原因を検証

THE DIGEST編集部

2022.05.20

リーグ最終節を前に練習を欠席しているという冨安。CL出場権を争うアーセナルの運命やいかに…。(C) Getty Images

リーグ最終節を前に練習を欠席しているという冨安。CL出場権を争うアーセナルの運命やいかに…。(C) Getty Images

 プレミアリーグ第37節でニューカッスルに0-2の敗北を喫したアーセナルは、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権争いのライバルであるトッテナムに4位の座を奪われてしまった。

 最終節のカードは、アーセナルが16位エバートンとホームゲーム、対して勝点2上回るトッテナムはすでに降格が決まっている最下位ノリッジとのアウェーゲームということで、争いは決着したと見る向きが多い。ちなみに水曜日の練習で、アーセナルは冨安健洋、エミール・スミス・ロウ、ガブリエウ・マガリャンイス、ベン・ホワイトの主力4人が欠席していたという(スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。
 
 サッカー専門メディア『Football365』は、37節で首位のマンチェスター・シティがウェストハムと引き分け、2位リバプールが勝点1差に再び肉迫したことを引き合いに出し、「リバプールの奇跡が、CL出場を狙うアーセナルに“愚かな警告”を無視できること示した」と報じ、最終節の逆転はあり得ると指摘したが、やはりこれは少数意見と言えよう。

『Sky Sports』は、「数字的にはまだ可能性はあるものの、月曜日の夜(ニューカッスル戦)に彼らが見せた反応が全てを物語っている」として、すでに「アーセナルのCLへの望みは消え去った」と見ており、早くも「ミケル・アルテタ監督のチームはどこで間違いを犯したか?」という検証まで行なっている。

「有望なシーズンが残念な終わり方を迎えた」理由のひとつとして、まず挙げられたのは、「経験とクオリティの欠如」。ニューカッスル戦ではグラニト・ジャカが「試合の準備ができていないのなら、年齢に関わらず家にいるべきだ。この試合が重要な試合であることは分かっていたはずだ。こんなパフォーマンスは許されない。これでは、CLやヨーロッパリーグを戦う資格はない」と自チームを批判したことは大きな物議を醸したが、同メディアは「概ね間違っていない」とスイス人MFに同意する。

 アーセナルは今季のプレミアリーグ20チームの中で最もチームの平均年齢が低く、若さゆえに勝利の後は自信をつけて連勝を重ねるが、逆に挫折から立ち直るのに時間がかかるという傾向を示した。開幕戦で連敗を喫し、ひとつの勝利を挟んで再び敗北。そこから冨安健洋らの加入で勢いに乗って10戦負けなしとなったが、12節でリバプールに敗れると、続く3試合で2敗、その後は5連勝→5戦勝ちなし→2連勝→負け→2連勝→3連敗→4連勝→2連敗と、連勝と連敗を交互に続けている。

 クオリティという点では、ニューカッスル戦での各選手のパフォーマンスの悪さを指摘し、また得点力の面でも、大事な後半戦に入った2月以降にトッテナムがハリー・ケインとソン・フンミンの2人で24ゴール(リーグ戦)を奪ったのに対し、アーセナルはブカヨ・サカの5得点に止まったことを例に挙げた。
【関連記事】冨安健洋、痛恨のハムストリング負傷で英紙「アーセナルは大打撃を受けた…」「CL出場権争いへ深刻な懸念材料だ」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号