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海外サッカー

元マンU戦士ナニのAリーグ電撃挑戦に豪メディアも興奮! “小野伸二級”の影響力に期待「貴重な存在になる」

THE DIGEST編集部

2022.07.16

2012年から約2年間、ウェスタン・シドニーで活躍した小野(右)。そんな日本の天才の存在はナニ(右)の移籍によって、再び話題となっている。(C)Getty Images

2012年から約2年間、ウェスタン・シドニーで活躍した小野(右)。そんな日本の天才の存在はナニ(右)の移籍によって、再び話題となっている。(C)Getty Images

 かつてマンチェスター・ユナイテッドで黄金期を築いた名将アレックス・ファーガソン。その薫陶を受けた名手が、アジアで新たなキャリアをスタートさせる。

 去る7月12日、オーストラリアのAリーグが誇る強豪メルボルン・ビクトリーは、元ポルトガル代表MFナニの獲得を発表した。詳細は明らかにされていないものの、地元紙『Sydney Morning Herald』など複数メディアは、サラリーキャップ制が導入されている同リーグで制限がかけられないマーキープレーヤーとしての2年契約を報じている。

 2005年8月にポルトガルの強豪スポルティングでプロキャリアを始めたナニは、2007年6月にマンチェスター・Uに移籍。名将ファーガソンのもとで才能を開花させ、黄金期にあった“レッドデビルズ”の主力として活躍した。

 ポルトガル代表としても、2016年のEURO制覇に貢献するなど、112試合キャップを数えた名手は、2014年8月にマンチェスター・U退団してからはフェネルバフチェやラツィオなど7か国7チームでプレーした。

 今年1月には、メジャーリーグサッカー(MLS)のオーランド・シティからセリエAの古豪ヴェネツィアに23年6月までの契約で電撃入団。しかし、約3年ぶりの欧州復帰でコンディションが戻り切らずに、シーズン終了後に契約解消。フリーとして新天地を模索するなかで、メルボルンに活躍の場を見出した。
 
 今回の移籍に際して「ここのファンはリーグで最高というだけでなく、ヨーロッパに匹敵する雰囲気がある」と意気込むナニは、「僕のキャリアにとって大きな一歩になる。素晴らしいチャンスになると思うし、リーグにさらなるクオリティーと経験をもたらし、若い才能を向上させる手助けがしたい」と多岐にわたる貢献を誓っている。

 世界的な名門で活躍した名手の到来は、地元メディアでも話題沸騰となっている。地元紙『Sydney Morning Herald』は、過去にマーキープレーヤーとしてAリーグで活躍した日本人スターの名を引き合いに、「貴重な存在になる」と期待を寄せた。

「今のナニに、かつてオールド・トラフォード(マンチェスター・Uの本拠地)のタッチラインを駆け抜けたようなバネがあるわけではないかもしれない。だが、35歳となっても、彼にはAリーグで相手ディフェンスを切り崩し、ビクトリーがタイトルを目指すのに貢献するだけのクオリティーと観客席を埋めるだけの話題性はあるはずだ。

 Aリーグにおいて、エミール・ヘスキーやアレッサンドロ・デル・ピエロ、そしてシンジ・オノがそうであったようにビッグネームを招く方法は、効果の差はあれど、すくかならず有効性がある。おそらくナニも小さくない影響をもたらすはずだ」

 キャリアの晩年に訪れた地でナニはいかなる効果をもたらすのか。35歳の元ポルトガル代表MFの挑戦に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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