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海外サッカー

久保建英のレンタル“成長プラン”に失敗したマドリー… クラブ専門メディアは人材育成への解決策を提案

THE DIGEST編集部

2022.07.21

レアル・マドリーではトップチームでの活躍の場に恵まれなかった久保。新天地のソシエダでブレイクなるか? (C)Getty Images

レアル・マドリーではトップチームでの活躍の場に恵まれなかった久保。新天地のソシエダでブレイクなるか? (C)Getty Images

 久保建英が3シーズンにわたるレアル・マドリーからのレンタルという形でのキャリアに終止符を打ち、レアル・ソシエダへの完全移籍を果たした。

 今後も彼の権利の50%を保有し、5年間を期限に買い戻しも可能という契約をソシエダと結んでいるため、マドリーと久保の関係が完全に切れたわけではないが、レンタルで数シーズン武者修行させ、適時に「エル・ブランコ」のトップチームに昇格させるという当初の目論見は果たせずに終わった。

【動画】マドリーのキットに身を包んだ久保建英が2発!
 久保はソシエダ入団会見において、「レンタルには良いところと悪いところがある」と語ったが、2019年から始まった彼のレンタルプレーヤーとしてのキャリアは、最初のマジョルカでの1年目こそビセンテ・モレノ監督の下で力を発揮して終盤には攻撃の柱となるなど収穫が大きかったが、その後のビジャレアル、ヘタフェ、そして昨季のマジョルカと、様々な要因で充実のシーズンを過ごすことができなかった。

 いかなる経験でも無駄ではなく、ゆえに100%失敗とは言えないものの、同時に決して成功とは言えなかった久保のレンタル期間。マドリーの専門メディア『MANAGING MADRID』は、これを振り返り、レンタルというシステムは評価しているものの、マドリーが「しばしば適切なクラブを見つける作業においてミスを犯している」と指摘している。

 今回のソシエダ行きについては、2年前のビジャレアルへのレンタルと状況的には変わりないとし、久保を奇しくも「若いダビド・シルバ」と喩えて評価し、1年以上の時間をかけて育成することを指揮官のウナイ・エメリが望んだものの、マドリーが半年で契約を破棄してヘタフェに送り込んだことが誤りだったと断罪した。

 一方で、「レンタルは、たとえ期間が複数年であっても、欧州カップに出場するクラブにほとんどメリットをもたらさない」とも指摘した同メディアは、「3者(両クラブと選手本人)全員が互いに有利となるシナリオが必要」として、「久保プロジェクト」の“失敗”から学び、今後、23歳以下の若いタレントの才能を開花させるための、3つの「解決策」を提案している。
 
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