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海外サッカー

やはり日本はコスタリカ戦で決勝T進出を。スペインの智将L・エンリケが語った“理想のスタイル”「常に10-0で勝つ」

THE DIGEST編集部

2022.11.26

攻撃的かつアグレッシブなサッカーを志向するL・エンリケ。この智将が率いるスペイン代表が大会初戦で見せたパフォーマンスは圧巻の一語だった。(C)Getty Images

攻撃的かつアグレッシブなサッカーを志向するL・エンリケ。この智将が率いるスペイン代表が大会初戦で見せたパフォーマンスは圧巻の一語だった。(C)Getty Images

 3大会ぶりの世界制覇を狙う“無敵艦隊”は、中東の地でこれ以上にないスタートを切った。去る11月23日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)グループEの初戦で、スペイン代表はコスタリカ代表に7-0と圧勝。自慢の攻撃力で容赦なく力の差を見せつけた。

 文字通り歴史的な大勝劇だった。スペインのW杯史でも1試合7得点は史上初。さらに90分間で1000本を超えるパス(1003本)を成功させたのも、同国にとっては初の快挙でもあった。2010年の南アフリカ大会で世界を席巻した「ティキタカ」(FCバルセロナが発祥、スペイン代表でも採用されたパスサッカーの異名)をグレードアップさせたような流麗なパスワークはコスタリカ守備陣を完璧に翻弄し、世界中から熱視線を向けられた。

 ドイツ代表を相手にした大番狂わせの余韻に浸っていた日本人を現実に引き戻したであろう圧倒的な強さを見せつけたスペイン。そんな個性派集団を率いるルイス・エンリケ監督は、試行錯誤を重ねてきた攻撃的スタイルについて、『Twitch』のライブ配信内で、興味深い持論を披露した。

「スコアボードの数字なんて関係ないよ。我々は常に10-0で勝つつもりでやっている。もっと理想を言えば、どんな時もコスタリカ戦のようにプレー出来れば最高だ。しかし、サッカーは常にそうなるとは限らない。

 ただ、私はとても幸せだった。問題を引き起こせるタフなライバルを相手に、常に試合をコントロールした。それこそが目的だった。ボールを持ち、ボールを運び、ボールを繋ぎ、この試合の目標である『支配』が出来たんだ」
 
 ローマやバルセロナで辣腕を振るい、数多のタイトルを手にしてきた。そんな52歳のスペイン人指揮官はドイツを撃破した日本について、「勝ったのは驚きだった」と吐露。一方で「今大会はほとんど全ての国が、ダイナミックで、素晴らしく、激しい試合をしているから、そういう結果もありえる。日本はそれを示しただけだ」と断言し、こう続けている。

「日本戦のドイツは分析した。ただ、目標は自分たちの結果に集中することにある。我々の目的はグループリーグを首位で通過するために勝つことだ。勝手な憶測をしても何も保証されない」

 世界を魅了した攻撃サッカーをスペインで築き上げたL・エンリケ。彼の志向する攻撃的スタイルは、グループ第3節で対戦する日本にとっては脅威だ。それだけに森保ジャパンは現地時間11月27日に行なわれるコスタリカ戦で早々と決勝トーナメント進出を確定させたいところである。

構成●THE DIGEST編集部

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