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スタッフは逃亡!? トイレは水漏れ…。 大会が始まってもファン宿泊施設に利用者からの不満は止まず「最悪の惨事だ」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.26

コンテナ型の施設の中に用意された設備は、とても1泊3万円に見合うものではないようだ。(C)Getty Images

コンテナ型の施設の中に用意された設備は、とても1泊3万円に見合うものではないようだ。(C)Getty Images

 開幕から約1週間が経過し、史上で初めての中東開催となったカタール・ワールドカップ(W杯)は、盛り上がりが日増しに高まっている。

「史上最もコンパクトなW杯」というコンセプトをかかげた今大会は、移動負担の緩和などポジティブな要素は少なくない。一方で続々と各国サポーターの入国が進むなかでは、さまざまな問題が聞こえ始めている。

 とりわけ開幕前から問題視されてきたサポーター向けの宿泊施設「ファンビレッジ」だ。

 カタール国内8か所に用意された同施設は、すでに予約が殺到していたドーハ中心部にあるホテルに比べて値段は割安で「内装も良い」と前評判は良好だった。しかし、だ。宿泊者が利用し始めると、さまざまな設備不良に、オーバーブッキングの乱発など、問題が噴出。国際的な批判の的となった。

 その粗末な内情は、各国メディアでもレポートされている。豪放送局『FOX』によれば、あるオーストラリア人サポーターは、事前に予約した部屋がすでに他の客に利用されている事例に遭遇。係員の対応に6時間近くも待たされたすえに、水漏れをするトイレがある1泊313豪ドル(約2万9422円)もする部屋に泊まらされたという。
 
 また、ファンビレッジのひとつである「ザファラン」を利用したというカナダ人の男性利用者は、英紙『The Sun』の取材に「怒りしか湧かない。間違いなく最悪の惨事だよ」と嘆いた。

「部屋に案内されるのに4時間以上も待たされ、ほとんどの部屋の準備ができていないか、チェックアウトしていない人がいると言われた。『それでどうしたらいい?』と聞いたら、『ちょっと待ってて』と言って、担当スタッフが姿を消したんだ。

 それでようやく案内された部屋も、シャワーとトイレから水が漏れているし、スタジアムまでのアクセスも最悪だ。ウェブサイトの案内はこんなんじゃなかった。高すぎる値段も含めて、明らかに詐欺だよ」

 各国サポーターからの不満が飛び交い続けている「ファンビレッジ」。大会が盛り上がるにつれて、皮肉にも批判の大きさは増してきているように思える。

構成●THE DIGEST編集部

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